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 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会は19日(日本時間20日)に決勝が行われ、大会連覇を目指すアルゼンチンが、10年大会以来の優勝を目指すスペインとの頂上決戦に挑む。劇的な勝ち上がりが印象的な一方、アルゼンチンに有利とされる疑惑の判定の数々が指摘され、SNS上などでは「VARゼンチン」と揶揄(やゆ)する声も。FWリオネル・メッシ(39)が雑音を封じ、母国を4度目の頂点に導く。

 これも前回王者ゆえの宿命か。アルゼンチンは劇的な勝ち上がりを続け、因縁の対戦となった準決勝イングランド戦では後半40分からの大逆転で2大会連続の決勝にたどり着いた。一方、VARを巡る判定はアルゼンチンに有利とまで指摘され、SNS上では「VARゼンチン」と皮肉の声も出ている。

 もちろんFIFAでは審判の力量を疑問視する声に反論。メッシも雑音を気にする様子はなく「我々は再び世界トップ2のチームとしての地位を確立した。これは成し遂げてきたことが決して偶然ではなく何も与えられたものではないという証拠だ」と実力による突破を強調した。

 決勝の主審はスロベニアのビンチッチ氏に決まった。前回大会でサウジアラビアにまさかの黒星を喫した1次リーグ初戦を裁いた主審だ。VAR判定でメッシに先制PKが与えられた一方、La・マルティネスの得点がVAR判定の結果、オフサイドで取り消されるなど判定の一方的な偏りはなかった。

 メッシはチームのタイトルに加え、得点数、アシスト数でも大会最多が視界に入る。思えば86年大会の優勝でもマラドーナの「神の手」があった。勝てば“疑惑の判定”も伝説の一部になる。「VARゼンチン」も「V・アルゼンチン」に変わる。

 ≪大統領は神頼み? 現地観戦を見送り≫アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は“願掛け”のため決勝の現地観戦を見送ることを明かした。ここまでの7試合は自宅で観戦し、勝利を見守ってきた。暖房をつけず、石油会社のロゴ入りジャケットを着る儀式も維持する。「(準々決勝の)スイス戦の日、とても暑くなったからジャケットを脱いだら相手にゴールを決められてしまって、慌ててまた着てからは二度と脱いでいないよ」と地元ラジオ局の取材に明かした。

 ≪ユニは“アディダス対決” 英VS仏3位決定戦は「ナイキ」≫決勝は“アディダス対決”となった。アルゼンチン、スペインの両チームとも同社のユニホームを着用。日本を含め14チームのスポンサーを務め、決勝まで勝ち残った。一方、12チームをサポートしたナイキは4強に勝ち残ったイングランド、フランスがともに準決勝で敗れて3位決定戦へ。露出拡大にも関わるブランド同士の対決は、アディダス社に軍配が上がった。