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戦時中の1944年、熊本県天草沖で沈没した軍艦「長良」は乗組員の多くが北陸地方の出身者で、富山からもおよそ50人が犠牲になりました。今も海底に眠る「長良」の姿を記録しようと、今月下旬に潜水調査が行われることになりました。

水中探検家 伊左治佳孝さん
「『これが長良だ』と絶対に分かるようなものがあれば、それを撮影してきたいなと思っています」

潜水調査を行う水中探検家の伊左治佳孝さんらのチームは、きょう熊本県天草市で記者会見して、調査の概要を発表しました。

軍艦「長良」は戦時中の1944年8月7日、天草沖でアメリカ軍の潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没し、乗っていた583人のうち348人が死亡したとされています。乗組員の多くは北陸地方の出身者でした。長良は当時京都府の舞鶴が母港で、舞鶴にあった海軍の拠点が北陸地方を管轄していたことが関係しているとみられます。長良に乗り組んでいた富山県出身者も、戦時中51人が犠牲になったとされています。

長良は今も天草沖の水深およそ80メートルの海底に沈んでいて、潜水調査では現在の状態を調べます。有人での船体撮影に成功すれば、初めての成果となります。
潜水調査は今月20日から22日に行う予定で、写真や映像の記録を目的とし遺骨や遺品の収拾は行いませんが、伊左治さんらは戦争の記憶の継承につなげたいと考えています。

軍艦「長良」の撮影に挑む水中探検家 伊左治佳孝さん
「ここまでずっと引き継がれてきたことに、さらに引き継ぐものを追加していく。それが今後語り継ぐ材料として、どんどん生かしていっていただければなと」

撮影した写真は、希望する全国の遺族や「軍艦長良記念館」などへの提供を予定しています。