いきなり小型化! 平成カラオケの個人用リモコン【山下メロの平成レトロ遺産:119】

レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
さて、前回紹介したのが平成の通信カラオケの巨大リモコン。90年代には分厚い目次本と共にカラオケルームの必須アイテムでした。
リモコンに曲番号を入力し本体に送信。複数人で順番に目次本を回し、ひとりずつ曲を予約していました。カラオケ本体にある番号入力ボタンでも曲の予約は可能でしたが、テーブルから離れているためリモコンが活躍したのです。
ただ、部屋に用意されているリモコンは防水仕様のため、ボタンの押し心地が悪いという欠点も。さらに、本体への送信中に数字が一部欠落するなどして、意図しない曲が予約されてしまうこともありました。
そもそもの曲番号の入力ミスによって知らない演歌などが予約されてしまっても、最後まで無理やり歌わなくてはならないルールも一部でありました。
そのため、本体近くに座っている人は目次本が回ってきたら、ミスを避けるために本体のボタンから曲を予約するのもよく見られた光景です。本体近くの人は、音量やエコーの調整、キーの変更を頼まれる大変さもありましたが......。

DAM専用「BABY DAM」高機能モデル。名前付きで20曲登録でき、電卓機能付き

初期のモデル。この頃から液晶画面を装備

また、自分がいつも歌う曲の番号をメモしたり暗記したりしていて、部屋に入るや否や本体のボタンを連打して即予約する猛者もいました。
そんな状況をサポートすべく、よく歌う曲の番号を登録して送信できる、カードサイズの個人用リモコンも販売されます。DAM専用の「BABY DAM」のほか、複数の通信カラオケに対応したものも発売されました。後に、曲名も登録できるようになったり、電卓機能がついたりと高機能化。個人リモコンからひそかに曲を予約して周囲を驚かせる使い方も。
ほかには、赤外線通信機能のある携帯電話のアプリにも、カラオケリモコンになるものがありました。

高機能のハローキティモデル

小型で液晶画面がなく、通信カラオケ3社に対応した多機能型

巨大リモコンとカード型のサイズ比較
今や時代は備えつけのタブレットや自前のスマホで曲予約ですが、あえて個人用リモコンで注目を集めましょう。使えるかは不明ですが!
撮影/榊 智朗

