「何かを起こせる側の人間」小川航基が次の4年間へ「ファーストストライカーとして日本を救える位置に」
敗戦のショックは一夜明けてより強まっている様子だった。日本代表FW小川航基(NECナイメヘン)はブラジル戦翌日にヒューストンのチーム宿舎で報道陣の取材に応じ、「昨日よりガックリ来ている。昨日は現実を受け入れられてなくて、本当に終わってしまったのかなと。急にW杯が終わってしまって、一夜明けて実感がわいてきてしまった」と声を落とした。
「言葉にするのは難しいけど、夢の中にいた感覚がある。何にも替えがたい人生の期間だった」。事前キャンプから含めれば1か月以上に及んだ活動は終わりを迎えた。「まだまだこんなところで終わるチームじゃなかった。ブラジルに勝ってというところを思い描いて、先を見ていた」。本気で目指した世界一。しかし、現実はまたしても決勝トーナメント初戦の壁に阻まれた。
「選手同士でも話したのは、ベルギー、クロアチア、ブラジルと3大会連続で先制しているのに、最後の結果を見たら負けてしまっている。3大会とも同じようにいい試合をしながら負けてしまって、結果としてそこを変えられていない」
ロシア大会のベルギー戦は2点をリードしながら追いつかれ、ブラジル戦と同じように後半アディショナルタイムの失点で逆転負けを喫した。前回カタールW杯のクロアチア戦も先制しながら追いつかれ、PK戦の末、敗退。3大会連続で決勝トーナメント初戦で姿を消すことになった。
「戦い方としてはあれ以上ないというか、もしもう一回やるとなっても同じ戦い方をすると思う。そこに悔いはない。一人ひとりの個の力を付けるしかないのかなと思う」
ブラジル戦では後半アディショナルタイム5分に勝ち越しゴールを奪われ、直後にFW前田大然に代わって小川がピッチに入った。「たぶん延長戦も見据えてのことだと思うけど、僕はいつでも準備していた。長い時間を与えられたら結果を出せると思っていたし、出たかったけど、森保さんも最善の策を取ったと思うし、信頼してくれているのは伝わっていた」と受け止め、「最後の1分でも僕自身はまったくあきらめていなかったし、1本あれば仕留める思いだった」と懸命にプレーした。
国際Aマッチ15試合11得点という驚異の得点率で初めてのW杯に臨み、グループリーグ初戦のオランダ戦では途中出場からMF鎌田大地の同点ゴールにつながるヘディングシュートを放った。「僕のゴールではなかったけど、ああいう舞台で何かを起こせる側の人間なんだなという自信はついた」。その後はグループリーグ第3戦のスウェーデン戦、そしてブラジル戦に途中出場。限られた時間でも結果を残すストライカーは、切り札としてチームにとって重要な存在だったが、その立ち位置に満足しているわけではない。
「やっぱりファーストストライカーとして日本を救える立ち位置。今回は少ないチャンスだったので、もっとチャンスをもらえるように、日本を救える位置に立てるようにと思っている」。次の4年間は、日本のエースを目指す挑戦の新たな始まりでもある。
(取材・文 西山紘平)
「言葉にするのは難しいけど、夢の中にいた感覚がある。何にも替えがたい人生の期間だった」。事前キャンプから含めれば1か月以上に及んだ活動は終わりを迎えた。「まだまだこんなところで終わるチームじゃなかった。ブラジルに勝ってというところを思い描いて、先を見ていた」。本気で目指した世界一。しかし、現実はまたしても決勝トーナメント初戦の壁に阻まれた。
ロシア大会のベルギー戦は2点をリードしながら追いつかれ、ブラジル戦と同じように後半アディショナルタイムの失点で逆転負けを喫した。前回カタールW杯のクロアチア戦も先制しながら追いつかれ、PK戦の末、敗退。3大会連続で決勝トーナメント初戦で姿を消すことになった。
「戦い方としてはあれ以上ないというか、もしもう一回やるとなっても同じ戦い方をすると思う。そこに悔いはない。一人ひとりの個の力を付けるしかないのかなと思う」
ブラジル戦では後半アディショナルタイム5分に勝ち越しゴールを奪われ、直後にFW前田大然に代わって小川がピッチに入った。「たぶん延長戦も見据えてのことだと思うけど、僕はいつでも準備していた。長い時間を与えられたら結果を出せると思っていたし、出たかったけど、森保さんも最善の策を取ったと思うし、信頼してくれているのは伝わっていた」と受け止め、「最後の1分でも僕自身はまったくあきらめていなかったし、1本あれば仕留める思いだった」と懸命にプレーした。
国際Aマッチ15試合11得点という驚異の得点率で初めてのW杯に臨み、グループリーグ初戦のオランダ戦では途中出場からMF鎌田大地の同点ゴールにつながるヘディングシュートを放った。「僕のゴールではなかったけど、ああいう舞台で何かを起こせる側の人間なんだなという自信はついた」。その後はグループリーグ第3戦のスウェーデン戦、そしてブラジル戦に途中出場。限られた時間でも結果を残すストライカーは、切り札としてチームにとって重要な存在だったが、その立ち位置に満足しているわけではない。
「やっぱりファーストストライカーとして日本を救える立ち位置。今回は少ないチャンスだったので、もっとチャンスをもらえるように、日本を救える位置に立てるようにと思っている」。次の4年間は、日本のエースを目指す挑戦の新たな始まりでもある。
(取材・文 西山紘平)

