都内最大級、高さ5センチのかき揚げ! 食通が唸る立ち食い天ぷら蕎麦6選
立ち食い蕎麦のトッピングの王様といえば、そう、かき揚げだ(異論は認めます)。玉ねぎなどの野菜の甘み、揚げ油のコクが滲み出した一杯は、街の蕎麦屋では楽しめないどこかホッとする珠玉の味わい。特大のかき揚げだけでなく、舞茸やゲソ天など、魅惑の天ぷらを提供する店を集めてみました。垂涎にご注意を。
都内最大級の”標高”5センチは軽やかサクサク『そば うどん 加賀』@初台
都内でいちばん巨大なかき揚げは?という話になると誰もが名前を口にする『加賀』。
甲州街道沿いで行列を少し待って入店すると、注文を受けてからじっくり揚げていく。手元を覗き込むと、かき揚げリングの縁に玉ねぎを立てて入れて円柱状になるように揚げている。高さ5センチほどあるのに軽やかでサクサクに仕上っていて、ヘルシーでもたれない。これは名人芸だ。
かき揚げそば720円

『そば うどん 加賀』かき揚げそば 720円 3Dなビジュアル!
”標高”が高いおかげでアツアツのかき揚げがゆっくりとツユを吸っていき、味の変化をグラデーションで楽しめる。七味を振ると締まる感じもいい。かき揚げファンが心酔するのもさもありなん。この齧り応えはクセになる。
ツユは甘め醤油系でカツオや昆布のダシがピシッと効いている。麺はツルッとしてコシがある。三位一体の旨さ!

『そば うどん 加賀』店長 星利光さん
店長:星利光さん「夕方前は比較的並ばずに召し上がれますよ」

『そば うどん 加賀』
[店名]『そば うどん 加賀』
[住所]東京都渋谷区本町1-2-3
[電話]03-3320-8746
[営業時間]7時〜19時、土:10時〜16時
[休日]日・祝
[交通]京王新線初台駅新国立劇場方面出口からすぐ
食通たちは、総天然カツオツユを吸わせる『日本橋 そばよし』@日本橋
三越本館を背に歩き、首都高を左に曲がった途端にプンとカツオダシの匂いがする。本当だ。皇室御用達も承る、江戸時代は天保10年開業の鰹節問屋が、2001年から営む立ち食い店には食通芸能人もお忍びで訪れる。
ここは総天然のツユが主役。「ツユ多め」も「ツユ足し」も注文できる。脇役の麺は細めだ(茹で時間で客を待たせないためという細やかな気遣いも)。
ツユがよく絡むザラっとした自家製麺で、切り刃の番手は20番手。蕎麦の香りが損なわれず、啜り心地がよい。食べたあとは口の中がいい香りと誰もがいうほど。
かきあげそば550円

『日本橋 そばよし』かきあげそば 550円 玉ねぎ、ねぎ、人参、小エビのシンプルなかき揚げ。他に季節の野菜天ぷらもある
かき揚げは別皿提供もできるが「ジュッと吸わせる客が多いね」と13代目の山崎能孝社長。(※崎の字は本来、上に山)ジャンパー姿で店前にいると、出てきた客が「ここ、うまいぞ」と教えてくれることも多いという話!

『日本橋 そばよし』社長 山崎能孝さん
社長:山崎能孝さん「うちはツユが効いたカレーも美味しいですよ」

『日本橋 そばよし』
[店名]『日本橋 そばよし』
[住所]東京都中央区日本橋1-1-7
[電話]03-3241-0884
[営業時間]7時半〜20時
[休日]土・日・祝
[交通]地下鉄銀座線三越前駅A1出口から徒歩2分
肉であり天ぷらである二重の旨さ『そば処 やしま』@西葛西
長野県の製麺所から取り寄せる生麺。丁寧に引いたダシを使った澱みないツユからなる蕎麦は、町の蕎麦屋と遜色ない完成度。そしてトッピングの天ぷらにはかき揚げのほか穴子に鶏、イカ、ごぼうとさまざまに用意するが、なかでもイチオシなのが「豚天」だ。
豚天そば630円

『そば処 やしま』豚天そば 630円 「歯応えと風味」に満足いく蕎麦はつるりとのど越しがいいのも特徴。アサリやきのこなど、季節限定の天ぷらも登場するので、足繁く通ってみたい
厚みある豚肉をふんわりと軽やかに揚げていて、その旨さときたら!
「他店ではあまりやらないものを」とこだわってきたがゆえの傑作天だ。

『そば処 やしま』
[店名]『そば処 やしま』
[住所]東京都江戸川区西葛西6-14メトロセンター2番街
[電話]03-3675-1461
[営業時間]6時45分〜21時(土・日・祝〜17時)
[交通]地下鉄東西線西葛西駅改札外
特大サイズで楽しむ舞茸天『そば うどん おくとね』@新橋
粗めに刻んだ群馬県産舞茸をまるで煎餅のような薄さで、しかし直径20センチを超えようかという大きさに揚げた天ぷら迫力十分。そして器から立ち上る香りにたまらずかぶりつけば、香ばしさとともにさらなる芳しさがブワッ。
まいたけ天そば530円

『そば うどん おくとね』まいたけ天そば 530円 インパクトあるものを作りたかったと、開店当時からこの大きさなのだとか。具材がゴロリと入る「カレーそば」(500円)や「冷し五目そば」(600円)も人気
バリバリと割って、ダシに削り節を使ったクリアなツユをしっかり染み込ませ、蕎麦と絡めて啜れば、ハァァ極楽。麺もツユも天ぷらも、すべて残さず食べ切ること間違いなしだ。
[店名]『そば うどん おくとね』
[住所]東京都港区新橋2-20-15新橋駅前ビル1号館地下1階
[電話]03-5568-3590
[営業時間]7時〜20時
[休日]土・日
[交通]JR山手線ほか新橋駅汐留口から徒歩1分
ゲソ天の旨さに首ったけ!『一○(いちまる)そば』@駒込
大量のカツオ節とサバ節で取るダシに強めのかえしを加えたツユと、選べる蕎麦のなかから香りの濃い太めの麺を合わせた一杯はそれだけでクセになる味わい。
ゲソ天そば530円(ゲソ天200円、おそば普通330円)

『一○(いちまる)そば』ゲソ天そば 530円(ゲソ天 200円、おそば普通 330円) ゲソ天のほか、巨大な「とり天」(170円)やイカゲソと鶏肉を使った団子、その名も「GTO」(1個110円)や季節の野菜天も人気
さらにゴロリとカットしたゲソかこれでもか!と入るゲソ天にしっかりツユを含ませ、蕎麦と一緒にガブリと頬張ってみる。ゲソ天の旨みとコクが加わって、魔性のおいしさにランクアップするのがわかるはず。
これしか食べないファンが多いのも納得だ。

『一○(いちまる)そば』
[店名]『一○(いちまる)そば』
[住所]東京都豊島区駒込3-3-14
[電話]03-5980-7888
[営業時間]4時半〜15時(変更あり)
[休日]年末年始・お盆
[交通]JR山手線駒込駅北口から徒歩2分
素朴な味が辛さ、香りを引き立てる『柳屋』@笹塚
ありそうでないものがあったりするのが立ち食い蕎麦の魅力。こちらで用意されている「ジャガイモ天」はまさにそれ。
芋はコロッケとして用意されることが多いが、スティック状にして揚げた天ぷらはホクホクで素朴な味わいがうれしい一品。
キーマカレーそば570円(ジャガイモ天140円のせ)

『柳屋』キーマカレーそば 570円(ジャガイモ天 140円のせ) カツオ節にサバ節、昆布とダシは定番ながら、漆黒のツユに仕上げるのが柳屋流。55年前、初代が創業時に考案した味わいを2代目の女将が守り続けている
ツユに浸して食べてもいいが、キーマカレーそばのトッピングとして楽しむのもいい。ジャガイモの味わいが心地よい刺激を引き立ててくれる抜群の相性をぜひ!

『柳屋』
[店名]『柳屋』
[住所]東京都渋谷区笹塚2-11-4
[電話]非公開
[営業時間]6時10分〜14時半頃
[休日]土・日・祝
[交通]京王新線笹塚駅北口から徒歩3分
撮影/小澤晶子(加賀、おくとね)、谷内啓樹(そばよし)、小島昇(加賀、一○、柳屋)、西崎進也(やしま)、文/輔老心(加賀)、編集部(やしま、おくとね、一○、柳屋)、取材/輔老心(そばよし)
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