26日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比405.05ポイント(1.76%)安の22671.86ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.54ポイント(1.94%)安の7460.84ポイントと続落した。ハンセン指数は心理的節目の23000ポイントを割り込み、2025年5月6日以来の安値水準に落ち込んでいる。売買代金は3421億80万香港ドル(約7兆541億円)に拡大した(25日は3257億8470万香港ドル)。
 前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国当局が5月に資本流出抑制策を打ち出したことで、香港のオフショアウェルスマネジメント市場で先行き不透明感が高まっている。香港は中国本土の富裕層の資金に支えられ、ぜいたく品消費、住宅、株式市場など幅広い分野で恩恵を受けてきた経緯があるためだ。また、韓国や日本などで、これまで上げが目立っていた半導体など人工知能(AI)関連の銘柄が大幅に下げ、香港にも売りが波及している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が9.1%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.0%安、電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が5.8%安と下げが目立った。アリババについては、米AI開発企業アンソロピックが先ごろ、同社のAI能力をアリババが「不正に」抽出したと主張したことが引き続き売り材料視されている。テック銘柄に売りが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は3.4%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
 セクター別では、半導体が安い。SMICのほか、上海天数智芯半導体(9903/HK)が13.7%、蘇州納芯微電子(2676/HK)が12.6%、キン捷電子科技(江蘇)(6675/HK)が10.4%、瀾起科技(6809/HK)が8.5%ずつ下落した。
 携帯端末やスマート製品の関連銘柄も急落。舜宇光学のほか、スマート製品ODMメーカー世界大手の華勤技術(3296/HK)が8.2%安、カメラモジュール生産の高偉電子(1415/HK)が8.0%安、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(2038/HK)が7.7%安、電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が5.9%安で引けた。
 自動車セクターも売られる。北京汽車(1958/HK)が9.3%安、嵐図汽車科技(7489/HK)が7.4%安、小鵬集団(9868/HK)が4.8%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.5%安、蔚来集団(9866/HK)が3.9%安で取引を終えた。
 本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.26%安の4027.27ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。このほか、非鉄・産金、医薬、素材、消費、自動車、運輸、インフラ関連、金融、不動産などが幅広く売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)