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 ◇セ・リーグ 阪神3―4ヤクルト(2026年6月23日 甲子園)

 阪神の大山が「レジェンド・オブ・レジェンド」の足跡を超えた。1―0から1―4とひっくり返された直後の8回。2死から左前打を放った佐藤輝に続いて右打席へ。3番手・星が1ストライクから投じた148キロ直球を素直に打ち返し、右中間席へ放り込んだ。17日楽天戦から4戦4発となる、11号2ランだ。

 「また明日、勝ちにつながるようにやる」

 好感触が両手に残っても、口数は少なかった。だが、ただの“空砲”ではない。この夜のアーチは甲子園通算67本目。66本で並んでいた、あの王貞治氏を抜き去った。聖地をホームとする大山と、敵地として戦った王氏。時代や環境を含めて単純比較はできないが、「世界の王」の記録を一つでも更新した事実が変わることはない。

 これで16号のキング森下に5本差と迫り、43打点は1位の佐藤輝と4差。開幕直後は不調で、交流戦期間中も長いトンネルにハマっていた主砲が完全に覚せい――。タイトル争いにすら顔を出そうかという復調ぶりだ。

 大山の決まり文句は「大事なのは、勝つか負けるかなので」。勝敗以外に興味はない。広島を下した巨人との差は再び「ゼロ」になった。リーグ連覇へ、一つの正念場を迎えた猛虎。堅首から独走へ、背番号3のバットがカギを握る。(八木 勇磨)