WEC 世界耐久選手権】第3戦 ル・マン24時間レース(6月13日・14日)

【映像】接触→タイヤ外れ吹っ飛ぶ衝撃アクシデント

 予選でポールポジションを獲得したBMW M TEAM WRTの15号車にまさかのアクシデントが襲った。下位クラスとの接触により右リアタイヤが完全にリムから外れて吹き飛ぶという事態が発生し、序盤にして優勝候補の一角が優勝争いから脱落する波乱の展開となった。

 アクシデントが発生したのはまもなくレース6時間を迎えようかというタイミング。BMW 15号車(ドリス・ヴァントール/ラファエル・マルチェロ/ケビン・マグヌッセン)が、LMP2クラスのマシンをオーバーテイクする際に接触する様子が克明に捉えられていた。この接触により右リアタイヤがバーストし、そのままタイヤが外れてダートへと吹き飛んでしまった。

 解説の中野信治氏は「タイヤが外れて、ダートの方に飛んでいきましたよね」と言及。さらに「あのワンミスなんですよね。LMP2のマシンとの接触だったんですけども、少しのお互いのアヤというか、タイミングのズレで」と分析し、「タイヤカスがバラバラあるところにちょっと乗ってしまって、オーバーステアになってバランスを崩して接触してしまったような感じでしたね」と、ほんのわずかなミスが招いた致命的な結果について言及した。

リアセクション交換もピット作業も難航

 スロー走行でなんとかピットに生還した15号車だったが、苦難は続く。ピットクルーが右リアの交換作業に取り掛かるも、パーツがなかなか外れない。実況の辻野ヒロシが「リアセクションもうごっそり変えようというところなんですが外れませんね」と緊迫した状況を伝え、さらに「確実にギアボックスケーシングの方に問題がある」と推測されるなど作業は難航。ドライバー交代に備えていた元F1ドライバーのマグヌッセンも、コックピットの中でガックリとため息をつく姿がカメラに抜かれていた。この絶望的な状況に、辻野は「これで15号車は優勝候補から脱落になる可能性が高くなってきました」と伝えた。

 ピットクルーの懸命な作業により、なんとかパーツをはめ込みコースへと復帰を果たした15号車だったが、このアクシデントによるタイムロスはあまりにも大きかった。なお、レース開始10時間時点で15号車は17位を走行している。(ABEMA『世界耐久選手権2026』/(C)WEC