台風4号は昨日12日21時に猛烈な勢力へと発達し、今日13日9時現在、勢力を維持したままマリアナ諸島を北上しています。4月に台風が猛烈な勢力にまで発達するのは珍しく、21世紀以降2例目です。今週後半17日(金)には小笠原諸島に近づく予想で、十分な警戒が必要です。

4月に猛烈な勢力は21世紀以降2例目

台風4号は昨日12日21時に猛烈な勢力へと発達し、今日13日9時現在、勢力を維持したままマリアナ諸島を北上しています。

台風が4月に発生するのはそれほど珍しいことではありません。ただ、4月に猛烈な勢力にまで発達するのは2001年以降に発生した台風14個のうち2021年の台風2号だけで、今回が2例目の珍しいケースになります。

なぜ今回このように猛烈な台風にまで発達したのでしょうか?

発達のカギは海面水温

台風が発達するカギになる海面水温を見ると、マリアナ諸島付近は27℃~30℃の領域が広がっていて、平年よりも高くなっています。台風が発達する目安の気温は27℃以上です。今回の台風4号は、この海面水温が高い領域を進んでいるため、猛烈な台風にまで発達したとみられます。

台風4号はこのあとも猛烈な勢力を保ったままマリアナ諸島を北上し、週の後半17日(金)には、強い勢力で小笠原諸島に接近する見込みです。
すでに小笠原諸島には、早期注意情報が発表されていて、17日(金)と18日(土)は波浪警報の可能性がいずれも『中』となっています。

今回の台風の影響は小笠原諸島が中心ですが、伊豆諸島や関東の太平洋沿岸にはうねりが入り、波が高くなる見込みで、注意が必要です。

台風の強さ・大きさ

台風の強さ」は、風の強さである「最大風速(10分平均)」をもとに、決められます。最大風速が54m/s以上は「猛烈な」、44m/s以上54m/s未満は「非常に強い」、33m/s以上44m/s未満は「強い」です。

台風の大きさ」は、「風速15m/s以上の半径」をもとに、決められます。風速15m/s以上の半径が800㎞以上は「超大型(非常に大きい)」、500㎞以上800㎞未満は「大型(大きい)」です。

これらの「台風の強さ」や「台風の大きさ」は、台風の災害の規模と必ずしも一致するものではありません。また雨の量や強さは、「台風の強さ」や「台風の大きさ」では表すことができません。

たとえ「強い」台風や「大型」の台風でなくても、大雨など被害をもたらすこともあります。最新の台風情報を確認して、早めの避難など対策を心がけてください。

高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで

台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。

そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィン釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。

また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。