忙しい暮らしの中で、掃除や整理整頓にかける時間はなるべく少なくしたい。「でも、どこから手をつければ…」という人も多いのではないでしょうか。整理収納アドバイザーの鈴木久美子さん(40代)は、「まずは“捨てられない”ことから脱却してほしい」と言います。今すぐ捨てられるものを具体的に2つ、教えていただきました。

捨てられない、もったいないなら今使えばいい

これまで1500件以上の片付けサポートを行なってきた鈴木さん。「捨てられない」というお悩みに、多数向き合ってきました。

【写真】化粧品サンプルはすぐに使うのが鉄則

「捨てられない人の多くは、ものを抱えすぎています。大事な思い出のものや愛着をもつものならまだしも、どうでもいいものを家にため込んでいるケースがかなり多いです」(鈴木さん、以下同)

捨てるのが苦しい、というよりも、捨てるかどうか判断しなければならないものが多すぎる。だから苦しいのかもしれないと鈴木さん。

「捨てられない、いつか使うかもと悩むなら、今使えばいいんです。思う存分使って、使いきって手放せば罪悪感は生まれません」

化粧品サンプルは「旅行用」にしない。家ですぐ試す

鈴木さんがこれまで行なってきた片付けサポートで、「捨てられない」と悩む人の家にあったもののひとつが化粧品サンプル。

「旅行に行くとき便利、と言いながらたくさん保管しているケースはとても多いです。でも多くのホテルにアメニティが用意されているし、ないとしても旅行で使うぶんはごくわずか。そんなにもっていても使いきれません」

サンプルひとつひとつは薄くて小さいですが、たまると意外とかさばります。

「特別な機会にとっておくのではなく、家でどんどん使えばいいのです。そうすれば、限られた洗面所の収納スペースに悩むこともありません」

使い捨てお手ふきは、乾いてしまう前に掃除で使う

お弁当やお総菜を買ったときにもらう使い捨てのお手ふきも、知らず知らずのうちにたまってしまうもの。

「今は使わないけれど、とりあえずとっておこう。そう思っている間に乾燥して、お手ふきとしては用なしに…。私はもらうこと自体を断るようにしていますが、セットになっている場合など、意図せず持ち帰ってしまったときは掃除に使うようにしています」

割り箸や使い捨てスプーン&フォークも同様です。

すぐに消費すれば、収納場所を考える必要はなし

「自分でお金を出してもいないサンプルや、ゴミとして捨ててもいいような使い捨てのものの収納に悩むなんて時間がもったいないです」と鈴木さん。

思い出アイテムを除き、どうしても捨てられないのに今すぐ家で使うこともできないなら、「自分の暮らしに必要かどうか」自体をよく考えたほうがいいかもしれません。

「服などはとくにそうですね。着ていない服があって、捨てられないなら着ればいい。着たくない、もしくは着るのに抵抗があるなら、もう二度と袖をとおさないのでは? もったいないと思うなら、リサイクルなどに出すという選択もできますよね」

ものをなかなか捨てられない人は、まずはもらったものから消費して手放してみてはいかがでしょうか。服や器などの処分に悩む前に、気軽に手をつけられそうです。