親が亡くなると「ガラクタが遺品になる」。50代実家暮らし、80代の親と始めた実家じまい
実家の片付けは、「いつ始めればいいのか」がわかりにくいもの。では、実際に片付けを進めている人たちは、どんなきっかけで一歩を踏み出したのでしょうか。今回話を伺ったのは、インスタグラマーのぐりーんさん(50代)。高齢の両親と実家で同居するなかで、実家じまいは「将来の自分をラクにすること」だと気づいたといいます。その理由を詳しく聞きました。

買い物が大好きな80代母。ものは今もどんどん増える

インスタグラマーのぐりーんさんは、現在54歳。高齢の両親と実家で同居しています。どれだけ自分のものを減らしても、家のものは一向に減らない。その原因は、母の買い物グセでした。
「家の中の7割は、母の持ちもの。服もバッグもたくさんあります。基本的に買いすぎなのです」(ぐりーんさん、以下同)
食料品や日用品も、買っては忘れ、また買って、の無限ループ。
「通販も大好きなので、家から出なくてもどんどんものが増えていきます」
亡くなると、ガラクタが“遺品”になる

ぐりーんさんが実家の片付けを始めた背景には、危機感がありました。
「ひとりっ子の私が、いずれ実家を引き継ぐことになる。今から手をつけておかなければ、大変なことになると思ったのがきっかけです」
さらに、背中を押した理由がもうひとつありました。
「あるとき、『親が健在のときは、あれこれ理由をつけて捨てさせてもらえない。でも、亡くなった後は寂しくなって捨てられない』という話を聞いて、ドキッとしました。ガラクタだと思っていたものが、すべて“遺品”になるのですから」
今元気に過ごしているうちに片付けなければ。ぐりーんさんはそう決意したそうです。
「本人が自分で処分してくれたら、そんな思いをしなくてもすむのにという思いもあります。でも、両親はもう80代。加齢とともにやる気も気力も衰えて、面倒なことはもう考えられません。『私も40代の頃はテキパキ動けたのに』という母の言葉を聞くと、本当は母も片付けてすっきりしたいのかもしれないな、と思ったのです」
実家の片付けは「将来の自分がラクになる」

ぐりーんさんが実家を片付け始めてから、約1年が過ぎました。
「私自身の部屋は、ものを増やさないようにすっきりを心がけています」
今ぐりーんがしているのは、実家じまいの準備。そして終活です。
「どちらも感傷との戦いのような気がします。終活と聞くとさみしい感じもしますが、“人生の終盤をきちんと生きる”ことだと私は思っています」
そして今、両親の終活をサポートして片付けておくことで、ぐりーんさん自身の将来がラクになるはずだと言います。
「家をすっきりさせることで、心も整理されます。そうすると、関心のあることや好きなこと、お金をかけたいことも明確になると思うのです。片付けに時間を取られることなく、それらに没頭できる、心おきなく歳を取れるはず。そのために今、実家を片付けているのです」
