ミニマリストが、日々の暮らしを整えるために取り入れている3つの習慣を紹介します。今回話を伺ったのは、40代で夫と2人の子どもと4人で暮らしているおーちゃん。おーちゃんはものを手放し、暮らしに余白が生まれたことで、より自然体でいられるようになったと話します。ミニマリストになって気づいた暮らしの変化、暮らしで取り入れている習慣について伺いました。

暮らしに余白が生まれ、「好きなものが際立った」

おーちゃんにとって、ものが少ない暮らしの醍醐味は「余白を楽しむこと」にあるそうです。

【写真】編み物の糸は、必要最小限で

「ものが減って家に余白が生まれると、心にも余裕が生まれるのを感じます。その余白には、編み物をしながらコーヒーを楽しむ時間だったり、広いリビングで子どもたちが思いっきり遊んでいることだったり、自分の『好き』なことがつまっているんです」(おーちゃん、以下同)

以前は家にものがあふれていたというおーちゃん。でも、ひとつひとつ向き合いながら手放していくことで、「本当に好きなものだけが残り、際立った」といいます。

「ミニマルな暮らしで感じたいちばん大きな変化は、好きなものを大切にしながら、ありのままの自分でいられるようになったことかもしれません」

タオルは一種類。「拭く(ふく)活」で暮らしを整える

おーちゃんがミニマリストになってから始めた習慣のひとつが「拭く活」。

「拭く活は、整理収納アドバイザーのYASUKICHIさんが発信している、“ふくことで福を呼ぶ”というダジャレから生まれた習慣なんです。とくにルールはなくて、気になったときに、気になった場所をサッとふきます。ものを減らすと、ふき掃除がしやすくなって、ふくこと自体が気持ちよく感じるんです」

拭く活は、おーちゃんの暮らしのなかで大切な役割を果たしているそう。

「ものがたくさんあると、どこが散らかっているのかわからなくなって、不要なものや汚れに気づきにくいです。でも、ものがない状態だと、お菓子の食べこぼしやレシートなど、ほんの少しの散らかりも目立ちます。だから、さっとふいてきれいにしたくなる。拭く活が、暮らしを整えるいいきっかけになっています」

1日15分、「ぼーっとする」時間をつくる

おーちゃんが欠かさないもうひとつの習慣は、毎朝「頭をからっぽにする時間」をつくること。

「私はもともと考え込みやすい性格。だからこそ、1日15分、なにも考えずにぼーっとする時間をつくるようにしています。その時間のなかで考え込みそうになるときもあるんですけど、『あ、私また考えてるな』って客観的に自分を見て、心がからっぽになるように自分を誘導していくんです」

頭をからっぽにする時間を確保するために、おーちゃんはあらかじめカレンダーに「1人の予定の日」と書き込むそう。

「友達になにか誘われても、その時間は断って、意識的に1人になるようにしています。私にとってとても大切な時間なんです」

糸は必要最小限に、「編み物時間」を楽しむ

編み物も、自分の気持ちを落ち着かせてくれる大切な時間。

「編むことに集中すると、思考が整理されるんです。ものを手放していくなかで、私にとって大事なのは、糸を集めることでも作品をつくることでもなく、ただ『編んでいる時間』そのものなんだと気づきました。そう思えるようになってからは、お気に入りの糸を最小限もつだけにして、穏やかに暮らすための手段として編み物を楽しんでいます」

おーちゃんは、必ずしも「ミニマリスト」という言葉にこだわる必要はないと話します。大切なのは減らしたものの数ではなく、手放すまでの過程や、暮らしの余白を見つけること。ものを手放してみることで、自分らしい住まい方が見えてくるかもしれません。