JRT四国放送

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「バンザイ」

7月末から8月にかけて行われた、県内3つの町長選挙。

どの町でも候補者は1人しか立たず、いずれも「無投票」となりました。

住民の意思を示す場が奪われているともいえる「無投票」。

今回は、その現状と課題について考えます。

(小玉アナウンサー)
「ここからは県政担当の浦川記者とお伝えします」
「浦川さん、県内の首長選挙で「無投票」が相次いでいますね」

(浦川記者)
「はい、まずはこちらをご覧ください」

(記者)
「すでに終わったものを含め、県内では2025年に9つの市と町で首長選挙が行われます」
「このうち松茂町、美波町、板野町で「無投票」となりました」
「さらに、今後予定されている2つの選挙も「無投票」の見通しです」

(小玉アナウンサー)
「半分以上で「無投票」となる可能性があるんですね」

(記者)
「そうなんです」
「さらに、注目すべきは『無投票』が続いている回数です」

(記者)
「板野町は3回連続、美波町は5回連続、松茂町は今回で6回連続の無投票となりました」
「11月の鳴門市長選挙も、現在、立候補の意思を表明しているのは現職のみで、このままいくと3回連続で無投票となります」

(小玉アナウンサー)
「長いところでは、20年間選挙が行われていないんですね」

(記者)
「そうですね」
「そして、地方議会でも同様の事態は起こっています」
「こちらをご覧ください」

(記者)
「こちらは2023年に行われた県議会議員選挙の結果です」
「立候補したのは46人、これは過去最少でした」
「この結果、どうなったかというと、13選挙区のうち8つの選挙区で『無投票』、18人が『無投票当選』となりました」
「『無投票』となった選挙区、『無投票当選者』の数ともに、過去最も多くなりました」

(小玉アナウンサー)
「全国的にもよく聞く『なり手不足』という状態ですね」

(記者)
「はい、もちろん『無投票』となり、対抗馬が出ないということは、現在の政治が安定している、支持されているとも言えますが、一方で、当選者自身も複雑な思いを抱えています」

(板野町長選で初当選・東根弘幸さん)
「皆さんの信託、負託を得た、信頼を得たということではないと思っている」
「私自身がどういう人間か分かっていない中で、評価をいただいたとは思っていませんので」
「これからの4年間は、みなさんの信頼を頂けるように頑張っていきたい」

(小玉アナウンサー)
「当選者も、どこかモヤモヤしたものを感じているんでしょうね」
「この『無投票』にはどのうような問題点があるんでしょうか」

(記者)
「『無投票』は、2つの側面で民主主義に対するリスクが発生すると思います」

(記者)
「ひとつは『民意が反映されない』点です」
「有権者は投票によって意思を伝えるべきなのに、それが出来ないということになります」
「もう一つは『当選者も自身への評価が分からない』ということです」
「数字として可視化できませんので、これまでの活動や公約がどう評価されているのか分からない、というリスクがあります」

(小玉アナウンサー)
「では、『なり手不足』にはどんな要因が考えられるんでしょうか」

(記者)
「はい、総務省の『地方議会・議員の在り方に関する研究会』は、主に4つの要因をあげています」

(記者)
「まずは立候補の際の休暇補償など『立候補環境』」
「議員活動の拘束時間や育児、介護などによる欠席の難しさなど『時間的な要因』などです」

(小玉アナウンサー」
「『なり手不足』の打開策はあるんでしょうか」

(記者)
「さきほどの総務省の研究会の報告では、国が選挙制度の見直しについて議論・検証することに加え」
「自治体や議会には関心が薄い住民に理解を深めてもらうため、住民参加型の取り組みを行うことを提言しています」

(小玉アナウンサー)
「やはり、私たち1人ひとりが、自分の住む地域の課題に関心を持つことが大切だということですね」

(記者)
「候補者が思いを伝え、住民が意思を示す機会が失われる、選挙の「空白」を生まないためにも、地方の首長や議員のなり手がもっと増えるような改革が必要とされています」

(小玉アナウンサー)
「ここまで、浦川記者とお伝えしました」