多くの戸建て住宅に設置されているベランダ。今年の春に家を建てた日刊住まいライターは、あえて「ベランダなし」を選択。ランドリールームの設置や外干しスペースの確保など、室内で快適に洗濯・物干しを行うための工夫を取り入れました。さらに住み始めて実際に感じたメリットもご紹介します。

「ベランダをなくす」という選択をしたワケ

筆者は夫と1歳になる娘との3人家族です。今年の春に4LDKの2階建てを大手ハウスメーカーで建てました。家づくりの際に悩んだのが、ベランダを設けるかどうかでした。

【写真】洗濯から干すまでが1室で完結!脱衣所兼ランドリールーム

共働きの私たちにとって、日中に外干しする時間はほとんどありません。実際、平日は夜に洗濯することが多く、アパート暮らしのころから室内干しが中心でした。そのため、新居ではランドリールームの設置を前提に話を進めていました。そのうち、「ベランダってなにに使うの?」と疑問を抱くように…。

掃除の手間や、重い洗濯物を持って2階へ運ぶ負担を考えた結果、わが家ではベランダを設けないという選択にいたりました。

ここでは、ベランダを設けない代わりに、室内で快適に洗濯や物干しを行うために工夫したことをご紹介します。

工夫1:室内干し専用のランドリールームを設置

脱衣所と兼用のランドリールームを設け、洗濯から室内干しまでをこの1室で完結できるようにしました。

室内には洗濯機とスロップシンクのほか、収納棚も設置しており、洗剤やタオル類の整理もスムーズに。天井には2本の物干しを設置し、1本は高さ調整・取り外しが可能なタイプ、もう1本は固定式と、洗濯物の量に応じて使い分けしています。

また、網戸つきの勝手口をあけて風をとおすことで、湿気がこもらないよう工夫しています。

工夫2:1階の外壁に物干しを設置。外干しも可能に

天気のよい日には外干しができるよう、ランドリールームに勝手口を設け、外壁には物干し竿を取りつけました。

工夫3:室内でも外でも布団が干せる

吹き抜け部分に設けた大きな窓からはたっぷりと日差しがそそぎます。

室内で布団を干すときには、2階の手すりに干し、布団クリーナーでホコリや汚れを吸い取るなどの工夫を行っています。また、半吹き抜け構造で天井が若干低いため、シーリングファンの風が布団やタオルに届きやすく、よく乾きます。

●外に干したいときには目隠しフェンスを利用

晴れた日には、庭に設けた高さ180cmの目隠しフェンスに布団をかけて、日干しすることもできます。

工夫4:ランドリールーム横にファミリークローゼットを設ける

ランドリールームの横にファミリークローゼットを設けることで、「洗う・干す・しまう」という一連の作業を、最小限の移動で完結できるようにしました。洗濯動線がとてもスムーズです。

たたむ手間を減らすために、ハンガーにかけて干した洗濯物は、乾いたらそのままファミリークローゼットのパイプにかけて収納しています。

ベランダなしの家で実感したメリット

最後に、ベランダなしの家で実際に生活して、よかったと感じたポイントをご紹介します。

・ベランダ分のスペースを、収納や居住空間に活用できた

・天候や時間帯を気にせず洗濯物が干せるようになった

・ベランダ掃除や防水などのメンテナンスの手間が省けた

・1階に洗濯にかかわる動線がまとまり、家事がスムーズになった

・外からの視線を気にせずに洗濯物が干せるようになった

生活スタイルやメンテナンスの負担を考慮し、あえてベランダなしを採用したわが家。実際に暮らしてみると、その決断は正解だったと実感しています。