50代からの「しんどさを手放す」片付け術3つ。まず頭を整理、小さな範囲からでOK
片付けたい気持ちはあっても、どこからどう始めていいかわからない…。「そんなときは、手あたりしだいにものを捨てるより、頭の中を整理することを優先すると進めやすくなります」と話すのは、元々ものの収納や捨てることは苦手だったという、整理収納アドバイザーの原田さよさん(現在60代)。ここでは、原田さんが実践して効果があった片付け方法について、3つのポイントに分けて語ります。

1:整理用ノートをつくって、優先順位を決める
整理収納では、はじめに片付けのゴールを設定するようにお伝えします。ところが、これは案外難しいもの。
ホテルのような部屋にしたい、リビングに人を呼んでサロンを開きたい…などでもいいのですが、かつての私のように片付けに苦手意識のある人には、そこまでイメージするのが難しいのです。
そういう場合に提案していたのが、「どこにどう困っているかを、具体的に書きだしてみてください」ということでした。大きな目標は立てられなくても、逆からなら考えやすいからです。
場所ごとに、「不便なこと」「困っていること」「嫌なこと」をどんどんノートに書いていくうちに、自分がなににいちばん困っているかもわかるようになるので、その順番に片付けていくのを目標にするわけです。

私の場合は、キッチンであれば、食材を使いきれず賞味期限がきれたり傷めてしまったりすることがなにより嫌でした。加えて、欲しい食材をすぐ出せなくてイラついてしまったり、冷蔵庫にあるのを忘れて同じものを買ってしまったりというのも気になっていました。
また、キッチンに立っているときに限って、「ばんそうこうはどこ? マスクは? 体温計は?」と家族から聞かれるのもしんどかったです。
2:気になる場所から片付ける

私が片付けたいと思っていたもののひとつが「冷蔵庫の中身」。とくにダメにしてしまうことが多かった野菜室から整理し、収納を見直しました。
次に、家族からよく収納場所を聞かれるものを、みんながわかりやすい場所で保管しようというように、小さな場所で気になる順に片付けていきました。

こちらは食器棚の引き出しです。家族みんなが使いやすい位置にあるので、この引き出しに入っていると便利なものを収納してみました。
ここなら聞かれてもすぐ答えたり渡せたりできますし、家族も覚えやすかったようです。そのうち、「あれはどこ?」と聞かれなくなりました。
●片付けの基本の作業リスト
ちなみに、整理収納の基本はどこでも同じです。使っていないものを手放してから、収納について考えます。
■片付けたい場所からすべてのものを出す
■使っているか使っていないかの「事実」で分ける
■使っているものを、以下の出し入れしやすい位置に収納する
・使っている場所の近くで
・なにかをするとき使うものを、グループでまとめて
・使用頻度が高いものほど、使いやすい場所に
■出して使ったら元に戻す、という習慣を身に着ける
3:写真で課題可視化&モチベーション維持
困っていることを書いて見えるようにしたのも効果がありますが、写真で見てみるのもわかりやすいです。
たとえばリビングの全景であれば、写真で見る方が実際に見ているよりも問題のある箇所がわかりやすかったです。「いちばん作業しやすい場所に、いつも使うものとそうでないものが一緒くたに置かれている」というようなことが、一度に見えるからでしょう。
また、片付け前と片付け後の状態を撮っておきあとで比べるのも達成感があり、やる気を維持するのに役立ちました。ぜひみなさんも、ビフォーアフターを撮影して見比べてみてください。
遠回りに見えるかもしれませんが、今回ご紹介した小さなステップを踏むことで、ぐっと片付けやすくなります。
