JRT四国放送

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開幕が4月13日に迫った、大阪・関西万博。

国内外から様々なブースの出展が予定されていて、今も準備が進められています。

この万博である楽器を広めようと、徳島のバンドが出演を決めました。

一体どんな音色を奏でるのか取材してきました。

「🎵・スティールパン」

徳島市万代町の倉庫で練習に励むこちらのみなさん.

ドラム缶をへこませて作った楽器「スティールパン」のバンド、「スティールバンド・パンドル」です。

このほど大阪・関西万博への出演を決めました。

(こおり みと さん)
「やったって思いました」

リーダーの、こおりみとさんです。

こおりさんは、学生時代にスティールパンと出会い、20年以上のキャリアを誇ります。

(こおり みと さん)
「触ってみたときに、ポワーンって、見た目と全然違う音が出てきて、それでワッてなったのが一番最初です」
「どんどんのめり込んでいきました」

こおりさんが一目ぼれならぬ、一耳ぼれしたという「スティールパン」について、日本でただ一人スティールパンの製造からチューニングまでを請け負う、生田明寛さんに聞きました。

(生田 明寛さん)
「ドラム缶をへこませて作る楽器になってます。ドラム缶の底の面なんですけど、すり鉢状にへこませて、くぼみを作って膨らんだところに音ができるようになっています」

中米・カリブ海の島国、トリニダード・トバゴ共和国で生まれ、1992年には政府から国民楽器に認められました。

(生田 明寛さん)
「音階のある打楽器になってまして、ドレミとかその他12音階全て奏でることができる楽器になっています」
「音階がバラバラに並んでいて、覚えるまでは少し時間がかかるけど、色んな曲を演奏できるように音数が揃っています」

天使のたて琴とも称されるスティールパンですが、日本での認知度は決して高いとは言えません。

(こおり みと さん)
「やってる人とか、持ってる人に出会うまでに、5年かかりました」

社会人になったこおりさんは、働きながらバンド活動を続けました。

そして2006年、初めてスティールパンの本場、トリニダード・トバゴを訪れます。

(こおり みと さん)
「全然違いました」
「パワーとか熱量とか、耳だけじゃなくて身体を突き抜けていくような、音圧に凄い圧倒されて」

本場の音に心揺さぶられたこおりさんは、仕事を辞めて現地に滞在、地元のバンドに入りました。

(こおり みと さん)
「一番最初の時は、超浮かれました」
「でも、一生懸命練習したことを、ちゃんと弾かないとってことと、参加できている興奮とで、わけわからなくなりそうなところを、ステイクールと思って一生懸命叩きました」
「やりきったーって感じと、本当に嬉しかったです」

その後ふるさと徳島へ戻り、スティールパンを広めようと「パンドル」を結成。

活動を開始しました。

イベントやライブに出演を重ねるうち、観客がメンバーに加わるなどして、バンドは徐々に大きくなっていきました。

(石動 佳代子さん)
「(パンドルは)人生を彩ってくれる友達」

メンバーの石動佳代子さんは、スティールパンの音色や、リーダーのこおりさんの人柄に惹かれ、バンドに参加しました。

(石動 佳代子さん)
「リーダー(みとさん)は、太陽のような存在」
「芯が強くて、皆をいつも引っ張ってくれてるような」

「パンドル」には現在12人が在籍、様々なイベントに年間30回ほど出演し演奏を行っています。

(🎵・演奏)

こうした中、2024年メンバーの小林小百合さんが、とある相談を持ちかけました。

みんなで万博に出てみませんか?。

(小林 小百合さん)
「世界に徳島のこととか、スティールパンのことを発信できる場っていうのがあればいいなっていうのを思って」
「リーダーに相談して『万博に出ませんか』って言ったら、出ようって賛同してくれて、メンバーも賛同してくれて、出ることになりました」
「書類の方の提出とかがもの凄く大変だったので、出演にこぎつけるのは一筋縄ではいかない努力をしました」
「本当に皆で万歳して、喜んだくらい嬉しかったです」

万博での晴れのステージに向け、メンバーは今まさに最後の追い込みに余念がありません。

「ここ、このフレーズでいつも、表裏が変わってる気がする」
「53がいつも変になる」
「タタタタタタ―」
「もう一回行こう」

(小林小百合さん)
「徳島とか、トリニダードとかを、たくさん世界にアピールしていきたい」

(石動佳代子さん)
「スティールパンの音色で、徳島の良さを全国に海外にも、広められたらいいな」

(こおり みと さん)
「楽しくできたらいいなと思っています」
「多分緊張はすると思うんですけど、それよりも万博っていうステージを楽しめたらなって思います」

そしてこおりさんには、次の夢があります。

(こおり みと さん)
「阿波踊りとスティールバンドの感じってとても似ている。阿波踊りにトリニダードのスティールバンドとか、カーニバルの人たちが来てくれたらいいなって想いもありますし」
「阿波踊りをトリニダードに連れて行って、カーニバルの桟敷みたいなところを練り歩いて、相互交流ができたらいいなっていうのがあります」
「それと、この楽器を触ってもらって、ずっとこのスティールパンっていう文化が徳島でずっと根付いて、続いていけばいいなって思っています」

もっとスティールパンを広めたい。

そんな夢への大きな一歩となる、大阪・関西万博のステージ。

こおりさんたちは、世界に向けて天使のたて琴を奏でます。

「🎵・スティールパン」
「万博会場で待ってます。来てね」

スティールバンド・パンドルは、4月21日の12時45分から大阪・関西万博西ゲートゾーンポップアップステージ西で、ライブを行う予定です。

気になった方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。