ダッシュをしてタイムを計測する伊藤将(撮影・立川洋一郎)

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 「阪神秋季キャンプ」(2日、安芸)

 白組の先発マウンドに立つ伊藤将司投手(28)は志願して2イニングに登板する。

 「投げなくてもいいとは言われたんですけど、今年納得いかなかったので」。今季は18試合に登板して4勝5敗、防御率4・62と不本意だったことから、紅白戦で登板することを決断した。「どっかでそういうきっかけが。試合で投げられるんでそこでつかめたらいいなと」と浮上の糸口をつかむ意気込みだ。

 今季はブルペンで直球の状態を上げることに注力していた左腕。秋季キャンプでも徹底することをテーマに掲げている。これまでは「結構フォームとか、投げてどれが自分に合っているのかっていうのを探りながらブルペンに入る事が多かった」と試行錯誤を繰り返していた。

 1日のブルペンでは変化球を交えて28球を投じ「指先にボールがかかっている感じがする」と好感触を得た。「これを忘れずにそのまま来年に持って行けるように」。この日、キャッチボールなどで調整した左腕は準備万全。晴れ予報の安芸で藤川新監督へ猛アピールする。