XFN-ASIAによると、来日中のカタールのアブドラ・ビン・ハマド・アティーヤ・エネルギー相は、12月14日にナイジェリアで行われるOPEC(石油輸出国機構)総会で、原油の追加減産が行われる可能性を示唆した。共同通信のインタビューに対して語ったもので、最近の世界的な石油価格は、市場が供給過剰であるなかで投機的な売買によって不安定になっていると述べ、また、日本や米国などの主要消費国で今年は暖冬となっており、供給不足との見方を否定した。

  そのうえで同相は、「市況が乱高下し続けることはビジネスにとってよくない。OPECは実状にあった需要と供給のバランスをとる方法について議論しなくてはならない」とし、追加減産を視野に入れた対応が必要との考えを示した。

  また、カタールのLNG(液化天然ガス)の輸出については、現在の年間2900万トンから2007年には世界最大の同3500万トンに拡大する計画であると述べた。 【了】