【スターダム】なつぽい 因縁テクラ一蹴でワンダー王座Ｖ２「誰を連れてこようと絶対に逃げない」
女子プロレス「スターダム」のワンダー王座戦（５日、愛知・ドルフィンズアリーナ）は王者・なつぽい（２９）が、極悪軍団「Ｈ．Ａ．Ｔ．Ｅ．（ヘイト）」のテクラ（３１）を退け、２度目の防衛に成功した。
２０２２年７月になつぽいが造反し「コズミック・エンジェルズ（ＣＡ）」入りするまで、「ドンナ・デル・モンド」で行動をともにした元盟友との初シングルが実現した。２日の後楽園大会で行われた前哨戦では、クリーンファイトを約束したテクラが新日本プロレスの「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」に属するクラーク・コナーズと手を組み王者を奇襲。突然、強烈なスピアーをくらったなつぽいは、ショックのあまり戦意喪失していた。
この日、リングに上がったなつぽいの目には涙が浮かんでいた。だが、対峙するなりツバを吐きかけられると激怒。ドロップキックで場外に吹き飛ばし、プランチャ・スイシードを見舞った。
１５分過ぎ、ヘイトの介入に苦戦した王者だったがフェアリアルギフト（変型ダイビングボディープレス）を発射し流れを引き寄せた。だが、ここでメリケンサックを隠し持ったテクラから「ごめん。もういい」と許しを請われる。
少し迷った表情を浮かべた王者だったが、もうだまされない。テクラを蹴り飛ばすと、フェアリアルギフトからのフェアリアルギフト・改（キリモミ式プレス）で３カウントを奪った。
試合後、マイクを持ったなつぽいは「テクラ！ 私はね、テクラが誰を連れてこようと、それが男だろうと女だろうと絶対に逃げないんだよ。ナメんな！」と絶叫した。
テクラを見送ったなつぽいは観客の声援に笑顔を見せ「みんなからのたくさんのメッセージ届いてたよ。ありがとう。みんな、いろいろと苦しいことを残り越えて今日、来てくれたんだよね。だから私もどんなことがあったって絶対に逃げないし、立ち向かうから。これからみんなで一緒に戦っていこう」と約束。最後は「みんな、バイぽーい！」と元気よくあいさつし、ベルト抱きしめリングを去った。
妖精が生み出す防衛ロードはまだまだ続く。
