来年春に高校を卒業する生徒の求人倍率は、今年7月末現在で2.87倍となり、記録が残っている1999年以降で最も高くなったことが三重労働局の調べで分かりました。

三重労働局の発表によりますと、来年春に高校を卒業する生徒を対象にした求人数は、今年の7月末現在で前の年の同じ時期に比べて300人多い9149人で、就職を希望する生徒の数も前の年の同じ時期より16人増え、3193人となりました。

その結果、7月末現在の求人倍率は前の年の同じ時期を0.08ポイント上回って2.87倍となり、記録が残っている1999年以降で最も高くなりました。

求人数はほぼ全ての業種で前年を上回り、特に製造業は自動車を中心に前の年より130人増加している他、2024年問題で今年4月以降、時間外労働の上限規制が適用された建設業や運輸業でも求人数が前の年を上回りました。

来年春の高校新卒者を対象にした企業の採用選考は16日から始まり、三重労働局は就職説明会の開催や求人開拓などで希望者の就職を支援することにしています。