延長12回1死満塁、先制の中前適時打を放ちガッツポーズをする栗原(撮影・早浪章弘)

写真拡大

 ◆オリックス0―3ソフトバンク(15日、京セラドーム大阪)

 ソフトバンクが9月初の延長戦でオリックスに競り勝って今季3度目の6連勝。両リーグ最速で80勝に到達し、優勝マジックを「7」に減らした。零封勝ちは今季15度目で、最短優勝は18日。オリックスとの対戦成績は13勝6敗1分けとなり、5試合を残して4年ぶりの勝ち越しが決まった。

 ソフトバンクは延長12回にオリックス5番手の山田修義から敵失と犠打、2四球で1死満塁として、栗原陵矢が中前に適時打を運んだ。6番手の山岡泰輔にも攻撃の手を緩めず、山川穂高の打席での捕逸で1点を加えた後、山川にも適時打が出て計3点を奪った。

 約1カ月ぶりの先発だった大津亮介の好投も収穫だった。8回までオリックス宮城大弥と白熱の投手戦を展開。初回と2回のピンチを無失点で切り抜けると、3回からは5イニング連続で三者凡退。8回を散発3安打の無失点に封じた。

 打線は宮城に8回まで無得点に封じられた。3回2死満塁で山川穂高が三邪飛、7回2死満塁でも今宮健太が中飛に倒れた。相手が継投に入った9回以降は毎回得点圏に走者を進めながら、延長11回1死一、三塁での周東佑京のけん制死など拙攻が続いたが、延長12回に待望のホームを踏んだ。

 救援陣は9回の杉山一樹、延長10回のヘルナンデスがいずれも先頭打者を四球で出しながら無失点で切り抜けた。延長11回は4番手の長谷川威展が安打と自らのバント処理のミスで無死一、二塁としたが、西川龍馬を中飛。さらに5番手の尾形崇斗が後続を断って窮地を脱した。延長12回は岩井俊介が三者凡退で締め、プロ初セーブを挙げた。