テレ東Pが“わいせつ行為”で書類送検も…「表沙汰にならないだけ」テレビ業界は“日常茶飯事”の声

写真拡大 (全2枚)

「テレビマンの“わいせつ事件”なんてしょっちゅうもみ消されていますよ」

そう語るのは現役の民放テレビマンだ。

8月26日、テレビ東京の制作局に所属する40代のプロデューサー(P)の男が、飲み会後に乗車したタクシー内でタレント志望の20代女子大生に対してキスや体を触るなどのわいせつな行為をしたとして、警視庁に書類送検された。女性が警視庁に被害を相談したことで事件が発覚した。

男は警視庁の聴取に

「記憶がない」

としながらも、

「タクシーのドライブレコーダーに残っているなら間違いないと思う」

と容疑を認めているという。

この事件を受け、テレビ局関係者に話を聞くと、こういった“セクハラ”行為は頻繁に起こっており、テレビ局が穏便に済ませてもみ消しているだけだという。

飲み会のあとのタクシーでのわいせつ行為はよくあります。番組のチーフプロデューサーがバイトの女の子と二人でタクシーに乗りキスをした。テレ東のPとほぼ同じ構図です。

女性側としたら、管理職がまさかわいせつ行為などしないだろうという安心感と、乗車を断ったら機嫌を損ねて仕事を外されるかもしれないという心理を利用した悪質な行為です。テレビ局は真摯に謝罪し、そのPは左遷されたのみで警察沙汰にもならないし、停職などもなかった」

表沙汰にならなければ、世間は知る由もない。被害女性の腹の虫さえ収まればバレることはない。

テレビ局のセクハラといえば‘13年に『NEWS ZERO』キャスターを務める山岸舞彩が、番組プロデューサーからセクハラとパワハラを受けていたことが明るみに出た。このプロデューサーは当時異動となったようだが、誰かが週刊誌などにリークしなければ表沙汰にはならなかった案件だ。

「例えば日本テレビの男性アナウンサーが女性アナを飲み会に連れ出し、セクハラやわいせつ行為をしまくっていたことが発覚したことも。しかし大した処分されず、アナウンス部ではなく別の部署に飛ばされたのみでしたね。

また、ある地方局では就職活動にきた女子大生に対し、“勉強”と称して連れ出しセクハラ行為を行っていた。被害者は数えきれないほど多かったにも関わらず、こちらもうまくもみ消され、表沙汰になることはありませんでしたね……」(前出・民放テレビマン)

あとは出演者同士のトラブルも多いのも、この業界の“あるある”だ。

「在阪チームで活躍した元プロ野球選手がレギュラーで解説者として出演しており、若い女性出演者に言い寄って身体の関係をしつこく求めた。女性が番組に相談し、その元プロ野球選手は番組をクビになりました。

“卒業”のお知らせもなく、シレッと番組から消えるアナウンサーや出演者がいたら何かあったと思った方がいい。上層部としては、とにかく“表沙汰にしたくない”ということしか考えていませんからね……」(同・民放テレビマン)

大物出演者が若いスタッフにムリヤリ手を出すこともあるというが、これも当然もみ消されるという。スタッフは大物芸能人の前では弱い立場なのだろう。しかし強制わいせつや不同意性交は重罪だ。

「今は証拠を付けてSNSで暴露されることも多いので、やりたい放題できる時代ではない。泣き寝入りしていたが、何年後かに暴露するということも多いので、もみ消しは逆効果となり、明るみに出たときに大炎上することになりかねないですね」(スポーツ紙記者)

こういったケースはテレビ業界に限ったことだけではないだろう。だが、華やかな世界だけに、その“闇”は、より深いのかもしれない――。