ウクライナに到着したF16戦闘機の前で会見を行うウォロディミル・ゼレンスキー大統領。場所は非公表(2024年8月4日撮影)。(c)Sergei SUPINSKY / AFP

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【AFP=時事】ウクライナウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は30日、空軍のミコラ・オレシチュク(Mykola Oleshchuk)司令官を解任した。ウクライナは29日、西側に供与された米国製のF16戦闘機1機が防空任務中に墜落し、パイロットが死亡したと発表していた。

 ゼレンスキー氏はビデオ演説で、軍指導部を強化するために「空軍司令官の交代を決めた」と述べるにとどめた。

 大統領府はこれに先立ち、オレシチュク氏を解任する大統領令を公表していた。

 F16の第1陣が今月4日にウクライナに到着して以降、損失が報告されたのは初めて。数か月にわたってF16の供与を西側に働き掛けてきたウクライナにとって大きな痛手となった。

 議会安全保障・防衛・情報委員会のマリアナ・ベズグル(Mariana Bezugla)議員は、F16は自軍の防空システムによる「誤射」で撃墜されたと主張。

 これに対してオレシチュク氏は30日、ベズグル氏は軍指導部の信頼性を損ねようとしていると非難するとともに、墜落原因に関しては徹底的な調査を進めていると述べた。

 空軍によれば、司令官代行はウクライナ中部の空軍作戦を指揮するアナトリー・クリボノシコ(Anatolii Kryvonozhko)中将が務める。

【翻訳編集】AFPBB News

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