わいせつ目的で「優しくしたら交際できると思った」…続発!少女誘拐事件「容疑者たちの呆れた言い分」

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「娘が帰ってきません」

警察に母親から連絡が入ったのは8月13日のことだ。

警視庁目黒署が捜査に乗り出し、14歳の女子中学生Aさんの身柄を確保したのは母親の通報から3日後。16日の夜、東京都渋谷区内のアパートの一室で発見された。

「一緒にいたのは、アパートの住民で大学生の山本涼介容疑者(20)です。警察は未成年誘拐の疑いで、山本容疑者を現行犯逮捕しました。警察によると、山本容疑者はAさんを未成年と知りながら8月12日から16日にかけ自宅に誘い誘拐したそうです。

2人はSNSのゲームアプリで知り合い、今年7月ごろから直接会うようになったとか。山本容疑者は部屋の合カギをAさんに渡し『いつでも来ていいよ』と話していたようです。調べに対し『未成年ではないと思っていました。誘拐したとは考えていない』なとど供述し、容疑を否認しています」(全国紙社会部記者)

「主従関係がいいのか!」

本誌カメラマンは山本容疑者の送検を撮影。ひょうひょうとした様子で、周囲を見回していた――。

近年、SNSを通じ少女と知り合い誘拐するトラブルが多発している。容疑者の言い分には呆れるばかり。ここ数年で起きた主な事件を紹介したい(年齢は当時)。

・’19年5月、34歳の男が14歳の少女を誘拐。SNSに少女の悩み相談にのるような投稿をして、自宅に誘い入れ監禁。「主従関係がいいのか! 対等な夫婦のような関係がいいのか」などと怒鳴り暴行。首輪や鎖をつけ逃げられない状態にし、半年にわたり性的暴行を加えデジタルカメラで撮影。160点以上の動画を作成していたという。男は他にも12歳の少女を誘拐しており、’22年3月に懲役20年の判決を受けた。

・’22年9月、28歳の男がSNSで知り合った自殺願望のある女子中学生を誘拐。数日間、自宅で過ごし山間部にかかる橋へ連れていき自殺を手助けしたとされる。女子中学生は遺体で発見された。男の犯行動機はわいせつが目的。逮捕、起訴後の法廷で「精神的に不安定な女性に優しくしたら、自分に興味を持ち簡単に交際や性交ができると思った」と供述。「今まで自殺願望のある5〜6人の女性と会っていた」とも話していた。男は懲役5年6ヵ月の判決を受ける。

SNSを通じ見知らぬ人間と知り合い、直接2人きりで会うのは当然危険なことだ。特に未成年ならなおさらのこと。警察は注意喚起をうながしている。