クルマの「窓ガラス内側の曇り」実は水道水で拭いちゃダメ!? 余計に曇る! カンタンにできる“正しい除去方法”とは
「窓ガラスの曇り」それって内側が汚れてるんじゃない?
クルマを洗った後に運転したとき、フロントガラスに汚れや曇りが残っていたり、タオルで拭いたあとがスジになって残っていたりなど、キレイになっていないことがあります。
窓ガラスの外から拭いてキレイな状態に仕上げているのに、曇りが取れないのであれば、それは窓ガラスの内側が汚れていることが原因です。
ボディの洗車のついでに窓ガラスの内側もしっかりキレイにすれば効率的で、実際にやっているという人もいるかもしれませんが、実は水道水を絞ったタオルなどで窓ガラスの内側を拭くと、逆に曇ってしまうことがあります。
【画像】「ダメェェェェ!」これが「水道水を使っちゃいけない理由」です!(19枚)
窓ガラスの内側の曇りは、一体どのようにしてキレイにしたら良いのでしょうか。
よく開け閉めをするドアの窓ガラスは、人の手が触れることで皮脂汚れがつきやすいとされています。
車内で食べた軽食やお菓子が付いた手で窓ガラスを触れば、油分が付着することは想像できますが、フロントガラスの内側などめったに触ることがない部分でも、細かいホコリや車内でタバコを吸ったときのヤニ汚れなど、目に見えない汚れが蓄積しているのです。
こういった汚れを除去するには、濡らしたタオルを使って拭き上げることが大切です。
しかし、どんなに固く絞ったタオルを使っても、拭いたところがスジになって残ってしまったり、後になって拭き跡が目立ってくることもあるでしょう。
これは水道水に含まれるミネラル成分やカルキといった不純物によるもの。水道水で絞ったタオルで拭いた後に乾拭きを十分せず、水分が残ったまま放置すると不純物が白い跡となって余計に目立ってしまうのです。
水道水が使えないとなると、お勧めなのが、「精製水」を使って窓ガラスの内側を拭く方法です。
精製水とは、不純物を取り除いた水のことで、ドラッグストアなどでは消毒液コーナーやコンタクトレンズ用品の売場などに陳列されており、500mlのボトルが200円程度と安価に購入することが可能です。
洗車専門の業者などでは数年前から「純水」と呼ばれる不純物を取り除いた水が使われることが増えており、業務用の「純水製造機」などを導入して大量に純水を精製し、洗車に使っています。
一般家庭で製造機を使うのは現実的ではないので、窓ガラスの内側だけでも精製水を使用することで、気になる拭き跡や曇りはかなり解消されるでしょう。
精製水で窓ガラスを拭く際、普通のタオルはガラス面に糸くずが残りやすいので、「マイクロファイバータオル」を使うのがおすすめです。
マイクロファイバーは細かい合成繊維でできた生地で、吸水性が高く、汚れを吸着する性質があります。
カー用品店などでも洗車専用のマイクロファイバータオルが販売されていますし、100円ショップでも購入することができるので、洗車グッズのひとつとして揃えておくと便利です。
ガラスの内側の掃除の仕方は簡単で、きれいなマイクロファイバーに精製水を含ませて窓を拭き、乾いたマイクロファイバーで水分を拭き取るだけです。
ただし、ひとつ注意すべきことがあり、炎天下の元でおこなうと精製水で拭いたそばから水分が乾いてしまい、水の跡が取れなくなってしまいます。
作業は日陰や日が陰ったときなどにおこない、乾いたマイクロファイバーで素早く水分を拭き取るのがポイントでしょう。
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精製水で汚れをしっかり取った後に「無水エタノール」を使って拭き上げることで、拭き跡がほとんど気にならないほどきれいに仕上げることができます。
無水エタノールはアルコール濃度が高いため、水道水や精製水よりも蒸発するのが早く、シミが残りにくいのですが、内装を傷める原因となることもあるので、使用可能かどうか事前に確認しましょう。