「心が痛かった」爆笑問題・太田光 若手芸人の“さんまいじり“に苦言「吉本の若手がわかってないんだってのは…」

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7月25日、お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(59)がYouTubeで配信された『太田×石井のデララバ』(CBCテレビ)に出演。7月20日〜21日に放送された『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』(フジテレビ系)に出演した吉本の若手芸人に対して苦言を呈した。

視聴者からの質問で『27時間テレビ』を見たか聞かれた太田は、同番組で放送された『さんまの向上委員会』の部分だけ見たと回答。

粗品さんが、さんまさんを呼び捨てしたり、みんな老害と叫んだり大活躍の印象でした。この27時間テレビのためにあえて炎上を作ってたんでしょうか? 粗品無双はまだ続きますかね?」との視聴者のコメントに対しては、「面白かったね」「粗品ってああいう感じのやつなんで。いつも通りじゃないですかね」と返していた。呼び捨てについては、「俺も割とそういう発言多いから。それこそ俺も1年目から先輩呼び捨てに散々怒られたりしてたんでね」と寛容な姿勢を見せた。

27時間テレビ』の『向上委員会』では、「さんまにクレーム」として『新しいカギ』に出演する芸人らが「いすぎなんで、ちょっと卒業してもらえませんか」とクレームを入れる企画があった。このように若手芸人が”お約束”として「さんまさん、もう引退してください」といじることについて太田は、「結局は、『元気すぎますよ、あなたがいると枠が空きません』と逆に褒めてる」レトリックだと解説。しかし、そんな中でも太田が引っかかったポイントがあったという。

「結構あれだなぁと思ったのは、“さんまさんはネタをやってない”って言った人がいたんです」

こう若手芸人の発言を取り上げた太田。「だけど、俺から言わせたら“ああ、知らないのかな?”って思って。さんまさんは毎年、舞台やっています。3時間半ぐらいの。たとえば、志村(けん)さんが晩年、『志村魂』の舞台をやってて、志村さんに”ネタやってない”って言う人いないじゃない?」と、志村けんさんの例を述べ、「まあ、若手としてはいわゆるルミネで漫才やるとか、それの尺度で”ネタやってない”って言ってるんだろうけど、あれは俺は、さんまさんちょっと・・・」と気の毒がった。

結局は、「まあ“R-1に出てください”っていうギャグにつなげるためのフリだったんだけど、ちょっと俺は……」と、若手芸人による”ヨイショ”だったとはしつつも、やはりモヤモヤした様子。

「これこそ喜劇人なんだけど、さんまさんこそ1番今客前に立って、舞台に、毎年しつこいほど登り続けている」といい、「聞いたら、リハーサル3時間半全部やるんですって。3時間半やって、”じゃあ、もう一回やろうか”って言うんだって(笑)。本番に入っても連日、“昨日のあそこな”って全部改良しながら、それを毎年やってて。なおかつ、いわゆるストレートプレイっていう普通のお芝居も同時にやってるんです。だから、あれほど舞台に立ってる人いないんです、ネタで」と、若手の認識の誤りを指摘。

「だから、そこはわかってほしいなって。別にこんなことはさんまさんは言ってほしくないだろうけど、俺はちょっと見てて、そこは心が痛かった」「あんなにネタやってる人いないですよ」といい、「何年も舞台に立ち続けている人だから、吉本の若手がわかってないんだってのは、ちょっと寂しかった」と、胸の内を語った。