(c) MARVEL 2024

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(MCU)最新作『デッドプール&ウルヴァリン』では、『LOGAN/ローガン』(2017)でウルヴァリン役を卒業したはずのヒュー・ジャックマンが同役で復活する。一方、これまでのウルヴァリンと大きく違うのはスーツの配色。本作では新たに、原作コミックに忠実なイエローのスーツを着用している。

実はイエロースーツの着用は、ジャックマンがウルヴァリン役を再演するための必要条件だったのだとか。米によれば上海で行われた『デッドプール&ウルヴァリン』のプレミアイベントで、主演のライアン・レイノルズとショーン・レヴィ監督が当時ある人と交わしたやり取りを振り返ったという。

『デッドプール』シリーズといえば元々20世紀フォックス製作の作品。しかし、2018年にマーベル・スタジオを擁する米ディズニーによる21世紀フォックス(20世紀フォックスの親会社)買収が決定したことを機に、必然的に『デッドプール』シリーズのMCU合流案が生じることになった。

ライアンによれば、MCUを率いるマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギとは「6年前」、つまり2018年頃に面会の場を設け、『デッドプール』合流の可能性を話し合ったという。その時点でライアンは「スクリーン上でデッドプールとウルヴァリンを一緒に出したい」とファイギに伝えていたそうだ。しかし、当時のファイギは「忘れてくれ。実現することはない」と提案を却下。ライアンもこれを受け入れ、のちに監督として参加したショーン・レヴィと共に「小規模の映画から大作まで想像できる全てをマーベルにピッチした」が、「どれも上手くいかなかった」という。

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アイデアを出し尽くしたライアンとレヴィ監督がある時、ファイギを含むマーベルとの会議で、企画を断念する旨を伝えようとしていたことはすでにこと。しかし会議のその日、ヒュー・ジャックマンがウルヴァリン役再演を決意し、ライアンに電話をかけたことが転機となったのだ。

奇遇にも、かつて提案したデッドプールとウルヴァリンの競演をもう一度ファイギに提案することになったライアン。レヴィ監督は、提案を受けたファイギの反応を上海のファンを前にこう振り返っている。

「彼はこう言いました。“良いでしょう。でも彼が着るのは黄色(のスーツ)だ。ついに黄色を着せられるのか”と。それで私たちは動き出したのです。」

本作でのウルヴァリンのファーストルックが公開された時、ネットでは原作コミックに忠実なイエローとブルーのスーツ姿が大きな話題となった。ファイギ自身、筋金入りのマーベルオタクとして知られており、再登場させるなら原作通りの描写を切望していたのだろう。

ジャックマンによる新・ウルヴァリンがお披露目となる『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日(水)世界最速公開。

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