日本が快挙、スロベニア撃破で初の決勝へ!対戦国メディアは完敗に落胆の声「日本に対してまだ何かが欠けていた」【男子バレー】

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躍動した石川を中心に日本がストレートでスロベニアを下した(C)Getty images

 ポーランドで開催中のバレーボールネーションズリーグ(VNL)のファイナルラウンドは現地時間6月29日(日本時間30日)に男子準決勝が行われた。ベスト4まで勝ち上がっている日本代表はスロベニア代表と対戦、セットカウント3-0のストレート勝ちで決勝進出を決めた。

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 3セットとも競り合いの展開となったものの、日本が粘りと勢いでスロベニアを上回った。

 第1セットを25-21で先取した日本は、第2セットでは5連続ポイントでセット序盤からリードを奪う。中盤以降で並ばれたものの、石川祐希の強烈なスパイクや西田有志のバックアタックなどで引き離し、27-25でこのセットもスロベニアを振り切った。

 第3セットでも接戦を演じ、終盤では20-23とリードされ、そこから24点目も先に奪われながらも追いつき、やはり要所で石川の強打が決まると、西田、大塚達宣などのスパイクでもポイントを加え、デュースの連続となったこのセットも31-29で日本が制し、試合に終止符を打った。

 日本はこれまでの試合同様、勝負所で石川、西田が存在感を示し、予選ラウンド1位のスロベニアを打ち破った。これで、銀メダル以上を確定させた日本は翌日の決勝でフランスとの大一番に臨む。

 また、予選ラウンドで唯一の黒星を喫していた日本にふたたび敗れ、3位決定戦に回ることになったスロベニア。この試合結果について、地元メディアからの落胆の声も伝えられている。スロベニア国内紙『Delo』は公式サイト上でこの試合の内容を報じながら、自国代表チームに対し、「彼らの戦いと意欲の欠如を責めることはできないが予選で敗れていた日本に対して、まだ何かが欠けていた」と戦いぶりを評している。

 さらに、「日本チームはよりフレッシュで、よりエネルギーに満ちていた」と称えている他、「試合の行方を最も左右したのは、おそらく第2セットの終盤だった」と試合展開を振り返り、「スロベニアはアドバンテージを広げる好機もあった。しかし、日本は本物のアクロバットで不可能を可能にし、得点を奪い返した」などと日本の粘りに賛辞も送っている。

 難敵スロベニアを退け、見事にファイナル進出を決めた日本代表。強豪国を凌駕してきた勢いをさらに高めながら、初の大会制覇まで駆け上がろうとしている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]