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かねてより企画の進行が報じられていた人気シリーズ『リーサル・ウェポン』第5作について最新情報が届けられた。主人公マーティン・リッグス役を演じているメル・ギブソンが、自ら監督を務める予定であることを出演時に明かしている。

『リーサル・ウェポン』シリーズは麻薬課から殺人課に異動してきたリッグスと、ダニー・グローヴァー扮するロサンゼルス市警本部捜査第一課のロジャー・マータフがコンビを組み、数々の事件に挑む刑事アクション映画。腕は確かだが粗野な言動も目立つリッグスと、家庭を大事にするマータフが時に反発し合いながらも協力し、パートナーシップを深めていくバディものとしても高い人気を誇る。

1987年の第1作から1998年まで、計4作品のメガホンを取ったのは『スーパーマン』(1978)などでも知られるリチャード・ドナー。2020年に第5作のが明かされた時点ではドナーが引き続き監督を務める予定だったが、2021年に心肺機能不全のためドナーが逝去。ドナーを「伝説です」と讃えたギブソンにバトンが渡される運びとなった。

ギブソンはこの度、「私が『リーサル・ウェポン』5作目の監督を手掛けます。これまでの4作を手掛けたリチャード・ドナーは悲しくも逝去した。良い友人でした。彼が私に本作の旗印を掲げる任務を与えてくれ、名誉に思います」とコメント。更に「彼が脚本を整備してくれていたので、私たちはすでにあるものを使い、それを突き続けました。とても幸せなことです」とドナーへの感謝の意を改めて示した。

ギブソンは2022年にも脚本完成をし、2023年に撮影開始見込みだと語っていたが、以降、目立った動きが見られていなかったため、この度の進捗報告は非常に嬉しいもの。『ジョン・ウィック』シリーズの前日譚ドラマ「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」(2023)でも圧倒的な存在感を放っていたギブソンは、アカデミー賞監督賞を受賞した『ブレイブハート』(1995)や第二次世界大戦の沖縄戦を描いた『ハクソー・リッジ』(2016)など監督としての手腕も超一流。シリーズ完結作となる第5作をどのように仕上げてくれるだろうか。

ギブソンいわく第5作は「面白いけど、同時にとてもシリアス」で、数々の複雑な事柄に挑むものになるとのこと。俳優としても監督としてもレジェンド級のギブソンが、グローヴァーとともにいぶし銀の魅力を発揮してくれることだろう。

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