Appleは対応するカーオーディオやカーナビにiPhoneを接続してマップなどの各種アプリを使用可能にする「CarPlay」というシステムを提供しています。そんなCarPlayについて、iOSの次期メジャーバージョン「iOS 18」で追加予定の機能を紹介するムービーをAppleが公開しています。

次世代のCarPlayのデザインシステムの紹介 - YouTube

iOS 18 Adds These 5 New Features to CarPlay - MacRumors

https://www.macrumors.com/2024/06/13/ios-18-carplay-features/

◆1:メッセージアプリへのアイコンの追加

iOS 18にアップデートしたiPhoneでCarPlayを実行すると、メッセージアプリの名前の横にアイコンが表示され、会話の相手が識別しやすくなります。



また、メッセージ通知にも送信元やメッセージ内容に加え、相手のアイコンも表示されるようになります。



◆2:サイレントモードの設定

CarPlayの実行中にiPhoneのサイレントモードを自動的にオンまたはオフにできるようになります。



◆3:カラーフィルター

iPhoneやiPadなどのデイスプレイ表示色を調整できるカラーフィルター機能がCarPlayにも追加されます。このアクセシビリティ機能は、色覚異常の人がCarPlayのインターフェイスで色を区別するのに役立つとされています。



選べるカラーフィルターは「グレースケール」のほか、「赤/緑フィルター」「緑/赤フィルター」「青/黄フィルター」の計4種類です。



◆4:音声コントロール

接続しているiPhoneのSiriを介して、CarPlayの各種機能をコントロールすることができます。



◆5:音声認識

車のクラクションやサイレンなど、運転に関連する音を認識して、CarPlayの画面上に通知します。これによって、聴覚に障害のあるドライバーや同乗者が安全に運転することが可能です。



◆将来的に追加予定の機能

さらにAppleは将来的なCarPlayについても紹介しており、スピードメーターなどが配置されたダッシュボードにもCarPlayを統合する方針であることを明かしています。また、スピードメーターやタコメーターなどの外観はユーザーの好みや搭載される自動車の車種などに合わせてカスタマイズ可能であることが語られています。



そのほか、エアコンの調整などを行う気候アプリやクルーズコントロール、走行レーンキープアシスト、自動緊急ブレーキなどの先進運転支援システムの設定を行う車両アプリも今後追加されるとのこと。



加えて、今後のCarPlayでは、電気自動車の充電状況や利用可能なソフトウェアアップデートなどに関するカスタムアラートを送信できるほか、リアカメラ映像の表示などをサポートするそうです。



これらの新機能についてAppleは「2024年後半にリリース」と述べており、自動車メーカーのポルシェとアストンマーティンが次世代CarPlayを搭載した自動車を発売することを表明しています。

Appleの「次世代CarPlay」はメーカーや車種に合わせた細かいカスタマイズが特徴、ポルシェやアストンマーティンの具体例公開 - GIGAZINE