Image: Nothing

6月6日、NothingのCEOであるカール・ペイ氏がXを更新。昨今のテック業界の中心とも言えるAI、AIスマホについて語りました。

AI端末がスマートフォンにとって代わることはない

AIが進化すればスマートフォンすらいらなくなる…。今年にはいってリリースされたRabbit R1やHumane AI Pinは、その評判や自身の未来図はさておき、AIを活用することで次世代スマホ代替品として期待する声もあります。

しかし、カール・ペイ氏は、スマートフォンがメインのAIプロダクトであることに変わりはないと断言。いわく「AIまわりはかなり活きがいいですね。素晴らしいものもあれば、よくわからないものもあります。新たな企業がユーザーエクスペリエンスやフォームファクタを再考するのは素晴らしいことだと思います。しかしながら、近い将来でも、スマートフォンが消費者向けAIフォームファクタの主たるものとして残るのは疑いようがないことです。ユーザー数は40億以上で、毎年10億ものスマートフォンが出荷されており、その数字がすべてを物語っていると思います」

NothingもAI参入予定。でも来年

ペイ氏は、NothingもAIに参入予定だと宣言。

ここ数カ月はAIを乗せた試作品を開発しているといいます。来年リリース予定のNothing Phone (3)にはAI機能を搭載予定。ここ重要。つまり、今年はNothing Phone (3)のリリースはないということです。もし、期待して待っていた人は、もう1年待ちの姿勢で。

AI搭載Nothing Phone (3)がどんな端末になるかはわかりません。が、ペイ氏はXの投稿に動画も添えており、AI機能のまだ初期段階だと断りをいれた上で公開しています。

パーソナライズ化に注力

Nothingが考えるAI搭載スマホでは、まずホーム画面を再構築。アプリが並ぶだけのランチャーとしての役割ではなく、情報のハブとして考えていく方針。ユーザーのさまざまな情報を繋ぎ、ホーム画面に常に必要なものが表示されるイメージです。

デジタルアシスタントもユーザーそれぞれに対しパーソナライズ化してこそ。動画では、友人に求めるものを語ると、その要素を取り込んだデジタルアシスタントが登場するというアイディアを展開。また、アシスタントの目だけをシンプルなアニメーションで表示するアイディアも公開されていますが、個人的にはこれが好印象。バディとなるアシスタントの顔が見えれば、よりパーソナルに感じますよね。

NothingはビジュアルやUIに高いこだわりをもち、会社としてクリエイティブに誇りをもっています。Nothingが好きだという人の理由もそこにあります。そのNothingが考えるAI搭載スマホは、AI活用で単に効率化するだけじゃない何かがありそうで期待したくなります。

Source: X @getpeid (Carl Pei)

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