東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパスが最優秀賞受賞!「第5回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2024」

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高専生が日頃培った〈ものづくりの技術〉と、AI(人工知能)分野で特に成果を出す技術〈ディープラーニング〉を活用した事業アイデアで、企業評価額を競うコンテスト「第5回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2024(以下、DCON2024)」の本選が2024年5月10日(金)・11日(土)の2日間に渡り開催された。

■東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパス Technology 七福神が最優秀賞を受賞
東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパス(チーム名: Technology 七福神)が、AIを活用した電話詐欺対策(作品名: 「FraudShield AI」)で最優秀賞を受賞し、企業評価額4億円という評価を受けた。また2位には同じく企業評価額4億円の評価を受けた香川高等専門学校 高松キャンパス(チーム名:村上らぼ&宇宙開発研究部)による養殖業のDX化による漁業損失減と業務の効率化を目指したシステム(作品名:貧酸素水塊検出・赤潮予測システムおよび水中魚体監視システム)が受賞した。

東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパスと香川高等専門学校 高松キャンパスの2校は同じ企業評価額で、ベンチャーキャピタリストの合格札数も同数となり、企業評価額の“合計金額”が高い東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパスが最優秀賞という結果になった。

今年は、過去最多となる全国72チーム(31高専) がエントリーし、本選では11チーム(11高専)が出場し、今大会は特殊詐欺対策やカーボンニュートラル、スリープテックなど様々な社会課題の解決、地方産業の活性化に向けたプロダクトとビジネスプランが揃った。

■DCON2024 本選結果について
DCON2024では、最優秀賞と2位、3位のほか、産業への影響度や将来の期待度が最も高いチームに贈られる「経済産業大臣賞」や、農林水産業の課題解決とした優れたチームに贈られる「農林水産大臣賞」、技術面で優れたチームに贈られる「文部科学大臣賞」、「企業賞」の発表も行われた。

<最優秀賞>
東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパス
チーム名:Technology 七福神
作品名:FraudShield AI
作品概要:AIを活用した電話詐欺対策
詳細:https://dcon.ai/teams/tokyo2024/
企業評価額:4億円(企業評価額 合計金額:9億)
評価コメント:
市場参入へのイメージを一番つくりやすかったです。ハードウェアとソフトウェアの融合でビジネスを展開していくというのはDCONの考えに非常にマッチしていると考えています。

<2位>
香川高等専門学校 高松キャンパス
チーム名:村上らぼ&宇宙開発研究部
作品名:貧酸素水塊検出・赤潮予測システムおよび水中魚体監視システム
作品概要:養殖業のDX化による漁業損失減と業務の効率化
詳細:https://dcon.ai/teams/kagawa2024/
企業評価額:4億円(企業評価額 合計金額:7.7億)
評価コメント:
地域課題の解決や日本の水産業とか食糧を確保していく上で、本当な大事な課題にチャレンジされたと思います。これから持続可能社会をつくっていく上で、非常に合致した事業だと思います。

<3位>
大分工業高等専門学校
チーム名:Sleep-New-World
作品名: FAIP (Future Artificial Intelligence Pillow)
作品概要:「睡眠不足」の解消を目指すAI枕
詳細:https://dcon.ai/teams/oita2024/
企業評価額:3.5億円
評価コメント:
日本は5人に1人が睡眠障害と言われています。厚生労働省が掲げる「健康日本21」でも睡眠に対する目標値が入っています。グローバルでもスリープテックはかなり伸びています。音や枕の挙動(ゆっくり動く)が非常に良く考えられていました。

<経済産業大臣賞>
豊田工業高等専門学校
チーム名:早坂・大畑Lab.