ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

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ここまでの「WAR」3.1は過去3シーズンの同時期より上

 米大リーグ・ドジャース大谷翔平投手は今季、右ひじ手術後のリハビリのため打者に専念してプレー中だ。18日(日本時間19日)の本拠地レッズ戦を終え打率.350、13本塁打と打撃主要部門でタイトル争いを繰り広げている。さらに、勝利にどれだけ貢献したかを示す指標「WAR」で見ると、投打二刀流でプレーした過去のシーズンを大きく上回っているのだという。

 MLB公式サイトが伝えている。米データサイト「ファングラフス」が算出するWARで大谷はここまで3.1。投打二刀流でプレーした過去3年の同時期を上回っているというのだ。

 2023年は野手として1.2、投手として0.9の計2.1。2022年は野手として0.4、投手として1.4の計1.8。2021年は野手として1.3、投手として0.6の計1.9だった。

 記事は「大谷は素晴らしい攻撃パフォーマンスにより、4年間で3度目となるMVP争いを繰り広げている。もし彼がナ・リーグでも栄誉を獲得すれば、殿堂入りのフランク・ロビンソン(レッズ、オリオールズ)と並び、両リーグでMVPを獲得した2人目の選手となる」と、偉業達成の可能性を伝えた。

 また「WAR」は守備貢献のない指名打者にとっては厳しい数字となることで知られる指標でもあり、大谷はこの意味でも異例の数字を残している。現状での3.1は162試合に換算すれば10.6となるペース。これは昨季の大谷が打者として残した6.5を軽く超えるどころか、DHとして過去最高だった1995年のエドガー・マルティネス(マリナーズ)が残した7.0を上回るペースとなっている。

(THE ANSWER編集部)