イメージ写真

写真拡大

海外ドラマ「9-1-1: LA救命最前線」(2018-)のスタッフ1人が、14時間にわたる長時間の撮影後に高速道路で事故死したことがわかった。

米によると、同番組でグリップを担当していたリコ・プリーム氏(66)は、5月10日から11日早朝4時ごろまで14時間のロケ撮影を行った後、帰宅途中に自動車事故を起こした。何らかの理由で道路から離れ、堤防に乗り上げた車体が屋根の上にひっくり返ったという。プリーム氏の死亡は、彼が所属していた労働組合「IATSE Local 80」と、製作スタジオの20th テレビジョンによって確認された。

20th テレビジョンの広報担当者は声明を発表し、「スタジオと『9-1-1』の全員を代表して、リコ・プリーム氏のご家族とご友人に心から深い哀悼の意を表します」と述べている。

またIATSEは、「組合員の家族に心から哀悼の意を表します。(中略)労働者には職場に安全に行き、無事に帰宅できるという合理的な期待があります。生計を立てるために働く中で、危険な状況に置かれるべきではありません」とコメント。同組合のマシュー・D・ローブ会長は「この悲劇的な損失に誰もがショックを受け、深い悲しみを覚えています」として、「できる限りの方法で捜査に協力するつもりです」と述べている。

米ドラマ界の長時間にわたる撮影は、長年問題視され続けている。撮影後の居眠り運転によって多くの事故が発生しており、2017年には「リバーデイル」のメインキャストであるK.J.アパが、16時間にも及ぶ長時間の撮影からの帰路で、居眠り運転のため衝突事故を起こした。

なお、IATSEの組合員は2021年の契約交渉時にこの問題を取り上げており、現在の交渉でも撮影日の休憩時間を再び優先事項としているという。

「9-1-1: LA救命最前線」は、911番(緊急通報ダイヤル)に届く様々な通報を受け、現場に飛び込んでいく消防士や救命士、警察官のスリリングな救出劇を描くドラマ。シーズン6まで米FOXで放送され、シーズン7から米ABCにて放送中。

Source:

The post first appeared on .