4回表終了後、グラウンドの方に指をさしながらボールボーイに話しかける新庄監督(左)=撮影・中島達哉

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 「日本ハム1−0オリックス」(29日、エスコンフィールド)

 日本ハム・新庄監督が試合中にボールボーイへ異例のお願いだ。

 四回表終了後、指揮官自らベンチ横にいたボールボーイのところへ足を運んだ。そしてグラウンドの一塁線上を指さしながら耳打ち。指令を受けたボールボーイはライン上に飛び散っていた芝生を素早く撤去した。

 仮にライン上へ転がったボールが芝生の破片に当たって打球方向が変わり、攻撃&守備双方に影響が出かねない。新庄監督らしい気配り、目配りが見受けられたシーンだった。

 そんな指揮官の思いが選手に乗り移ったのか、試合は前日の3失策がウソのように堅守で投手陣をもりたてた。捕手・田宮の頭脳的な併殺プレーなど随所に好プレーも飛び出し、1点差の接戦を制して新庄監督就任後、最多タイの貯金「4」とした。

 指揮官は「1点差(での勝利は)めちゃくちゃ大きい」と声をはずませた。その上で「昨日のあれは、やっぱりエラーというところはね。一生懸命やってますけど。ミスしたら外される。次のミスにつながらないようにしないと」と語っていた。