【ファンキー通信】正しい食べ合わせは何と何?

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 「うなぎと梅干を一緒に食べちゃいけない」という話をご存じだろうか? うなぎの油と梅干の酸味の食べ合わせがお腹に良くないという昔からの言い伝えだけど、でもこの食べ合わせってホントに間違っているんだろうか。そこで食に詳しい専門家に話を伺ってみた。

 「栄養学的に見ても問題ないですね。食べ過ぎればお腹の調子も悪くなるかも知れませんが、全く根拠はありません。むしろ、“うなぎ+桃”の組み合わせの方がダメだと思いますよ。桃には油の消化を悪くする成分が入っているので」(美容食スペシャリスト 飯野耀子)

 うなぎと梅干は根拠なき噂だった。それにしてもうなぎと桃がノーグッドな食べ合わせとは、これまた意外な組み合わせだ。こんな身近な食べ物の組み合わせがダメなんだから、ほかにも危険な食べ合わせがあるはず。

 「日本ではあまり知られていませんが、韓国では“わかめ+ネギ”の組み合わせが良くないと言われています。確かにそうで、一緒に食べたとき、わかめに含まれるカルシウムの吸収をネギに含まれているリンが妨げるんです。これは知っておいて損はないと思いますね」(同)

 どちらもみそ汁を作るときに欠かせない具材なのに、組み合わせがよくないなんて・・・。それでは逆に、賢い食べ合わせは何なんだろうか。

 「栄養面を考えると“ほうれん草+チーズ”がドンピシャですね。なかなか吸収しにくいほうれん草の鉄分を、チーズに含まれているラクトフェインというアミノ酸が助けてくれます。またお酒を飲む人なら“お酒+柿”がいいですね。柿など果物に含まれる加糖が、二日酔いの原因アセトアルデヒドを分解してくれます。グレープフルーツなどでも同じ効果が得られますが、柿にはビタミンCのほかステイン、タンニンも含まれていて、言わば“二日酔い解消の三冠王”なので最高です」(同)

 お酒と一緒に、または飲んだ後に柿を食べるというのはちょっと合わない気もするが、二日酔い解消に効果的と聞けば試してみる価値アリかも。(清水憲一/verb)

■関連リンク
table bon gout - 文中でコメントを寄せた飯野耀子さんのWebサイト