金鯱賞に出走予定のヤマニンサルバム(撮影:高橋正和)

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 何度か施行時期が変更されてきたレースで、過去には宝塚記念や有馬記念の前哨戦に位置づけられていた時期もあった。現在は3月開催で大阪杯や海外を目指す一線級の始動戦とみなされている。

1.ペースが上がりにくい

 中京芝2000mはスタート直後が上り坂であり、テンから極端にペースが速くなるケースは多くない。また、このレースに関して言えば、中距離GIを見据える馬が多く参戦することもスローペースの要因になる。過去10回で4角1番手の馬は6頭3着以内に粘っているように、前が残るレース。

2.大型馬が強い

 過去10回、500kg以上だった馬は[8-3-9-30]で複勝率40.0%と圧倒的。対して、480~499kgだった馬は[1-4-0-30]で複勝率14.3%、479kg以下だった馬は[1-3-2-36]で複勝率14.3%。

3.間隔が詰まっていると厳しい

 過去10回で、前走から中3週以内だった馬は[1-1-2-25]で複勝率13.8%と不振。ゆとりのあるローテーションで挑んでくる馬を狙いたい。

 ヤマニンサルバムは昨秋から本格化。オクトーバーSを逃げ切り、中日新聞杯も好位から押し切って重賞を初制覇した。ここは一気に相手が強くなるが、大型で前へ行ける強みがあり、間隔もゆったりと好走条件が揃っている。この相手でも楽しみだ。