北朝鮮を破りパリ五輪出場権を獲得したなでしこジャパン【写真:ロイター】

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パリ五輪アジア最終予選

 サッカー女子のパリ五輪アジア最終予選が28日に東京・国立競技場で行われ、女子日本代表(なでしこジャパン)は北朝鮮代表に2-1で勝ち、2戦合計2-1で今夏のパリ五輪の出場権を獲得した。これで2枠与えられたアジアからの五輪出場国は日本とオーストラリアに決定。かつてアジア最強を誇りながら、既に予選で敗退している中国では自国の衰退ぶりから、日本への羨望の声が上がっている。

 日本が北朝鮮を破った同日、オーストラリアもホームでウズベキスタンに10-0と記録的大勝。2戦合計13-0でパリ行きの切符をつかみ、これでアジア代表の2か国が決まった。1990年代から2000年代初めまで「アジア2強」と言われた北朝鮮と中国はともに敗退。日本が北朝鮮破ったニュースは中国メディア「新浪体育」も「13-0! 2-1! パリ五輪のアジア代表枠2チームが決定。日本がオーストラリアとともに代表権獲得。北朝鮮は脱落」といった見出しで報じた。

 記事では日本の戦いぶりを紹介するとともに、北朝鮮については「全体的な実力で日本に劣るため、日本のディフェンスラインを脅かすことはやはり難しかった」などと分析。日本女子代表が6回目の五輪出場を決めたことに加え「中国女子サッカーチームは、2次予選ですでに敗退し、パリ五輪への出場はかなわなかった」と記した。

 この記事には中国人ファンから日本に対して「パリ五輪出場おめでとう」といった祝福が寄せられたが、多くは中国女子代表が五輪出場を逃したことについての“嘆き”。「とても正常。最高の実力を持つ2つのチームがオリンピックに出場することになった」「日本は女子サッカーも女子バスケットボールも、男子バスケットボールも、男子バレーも……。何もかもオリンピックに出場できる」といった羨望の声が集まった。

 他にも「中国サッカーのことを考えると、このニュースにはため息しか出ない」「中国は男子サッカーも女子サッカーもダメだ」「中国のサッカーは制度に問題があると思う。女子サッカーも男子サッカーと同じように、主要な国際大会からますます遠くなってしまうのではないか」など、嘆きや危機感にあふれたコメントも寄せられている。

(THE ANSWER編集部)