西宮市とハイパーダインが行政業務の効率化に向けたChatGPTによる実証実験を開始 2024年度以降の本格導入を目指す

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兵庫県西宮市とハイパーダインは、行政業務効率化を目指し、行政業務効率化を目指し、生成AIを活用した実証実験を開始することを発表した。今回の実証実験を通じて、来年度以降の本格的な導入を目指す。
ハイパーダインは、同社が提供するDocumentSeekerの提供に加えて、QAの精度改善や利活用の支援も行う。また、本実証実験のフィードバックをもとに、精度や機能の改善を進め、DocumentSeekerの次期バージョンの開発も行うとしている。
●実証実験の詳細
●実証実験の目的
今回の実証実験では、庁内文書の情報を与えた生成AIがどのくらいの精度を持ち、どういった用途で活用できるかといった点を検証することを主な目的としている。
●実証実験の内容
1:庁内ドキュメントに基づく職員のQA対応や文書検索・作成の業務効率化2:汎用ChatGPTを自由に活用できる環境の提供による職員の利活用促進3:将来的な行政サービスへの活用検討
●期間
2024年2月9日〜2024年3月31日
●ハイパーダイン株式会社 代表取締役ファウンダー 五十嵐一浩氏のコメント

ハイパーダイン株式会社 代表取締役ファウンダー 五十嵐一浩氏
西宮市様との実証実験を開始できることを非常に嬉しく思っております。この取り組みを通じて、西宮市様の課題解決に少しでも貢献したいと思っております。今回の実証実験を踏まえて、今後も行政に最適化されたソリューションを提供し、様々な社会課題の解決に努めてまいります。


●西宮市について
西宮市は、兵庫県の南東部、大阪と神戸両市のほぼ中間に位置し、豊かな自然と恵まれた地理的条件、交通の利便性、数多くの教育・文化施設など、文教住宅都市としての優れた特性を有しており、春・夏の高校野球大会が開催される「甲子園球場」のあるまちとしても有名。平成20年4月には中核市へと移行し、人口は48万人を超えており、さらに魅力ある都市として発展を続けている。
●DocumentSeekerとは
ChatGPTで社内に既に蓄積されている膨大な組織内データ(プライベートデータ)を、簡単に扱うことを可能にした生成AIのSaaS型サービス。
ChatGPTなどに代表される大規模言語モデルは、主にインターネット上に公開されているデータを使って学習されており、そのままではプライベートデータを扱うことができなく、プライベートデータを扱うためにはAIの専門的な知識が必要となり、ユーザーによるデータのメンテナンスが難しいという問題がある。
DocumentSeekerでは、専門的な知識がないユーザーでも管理画面を使ってデータを登録するだけで、ChatGPTで組織固有のプライベートデータを簡単に扱うことが可能で、従来に比べて、組織のデータから目的の情報や知識を取得する速度が大幅に向上し、業務の生産性を飛躍的に向上させることが可能となる。また、データ登録後に標準で提供されるWebベースのチャットアプリケーションで、直ぐに利用することができる。
DocumentSeekerは、プライベートデータによる学習した内容で回答するプライベートモード、ChatGPTの学習内容から回答するパブリックモードに対応しており、実証実験をサポートすることが可能となっている。