Jamie Dornan by katmtan https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Jamie_Dornan_January_2013.jpg

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仕事面で苦境に立たされたとき、同業者の手助けが力になるのはハリウッド俳優も同じなのかもしれない。2015年の『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』出演時に世間からバッシングを受けたジェイミー・ドーナンは、『キック・アス』シリーズや『ブレット・トレイン』(2022)でお馴染みアーロン・テイラー=ジョンソンのさりげない心遣いにより、気持ちを整理することができたそうだ。出演時に明かしている。

E・L・ジェイムズによる同タイトルの官能小説を原作とする『フィフティ・シェイズ』シリーズ。女子大生アナ(ダコタ・ジョンソン)はサディストの性的嗜好を持つ若きCEOグレイ(ドーナン)と出会い、主従契約を結ぶ。過激な性描写で劇場公開時大きく話題を呼び、計3作品のシリーズ化へと発展したものの、批評家からは1作目から厳しいレビューが相次いだ。

ドーナンはドラマシリーズ「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」では連続殺人犯役を演じ、2014年には英国アカデミー賞(BAFTA)にもノミネートされた実績のある実力派にも関わらず、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の酷評にひどく傷ついた様子。「キャリアを転換する『THE FALL』のレビュー、BAFTAでのノミネート、『THE FALL』がもたらした熱狂の全てのすぐ後に起こったことでした。私はただ笑いものにされてしまったんです」と当時の想いを回想している。

そこでドーナンと家族に手を差し伸べてくれたのが、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の監督であるサム・テイラー=ジョンソンと、サムの夫であるアーロン・テイラー=ジョンソンだ。ドーナンたちがテイラー=ジョンソン夫妻の元を訪ねると、彼らはそこにはいなかったそう。

「2人は私たちのために家を空けてくれてたんです。私たちはそこでしばらく隠遁生活を送り、少しだけ世界から隔絶されることができました。」

アーロンと言えば、シリーズの次期に抜擢されるのではないかという噂が浮上していた際にも「自分についてとやかく言うイヤな人のことを信じ始めたら、正気を失ってしまいますよ」としていた、地に足のついた人物。押しも押されぬ売れっ子俳優だが、家族の時間を大事にするために、過去には大作シリーズへの出演をしていたほどに家族思いでもある。アーロンの人柄が顕れる計らいに、ドーナンも家族も安堵し、大いに救われたに違いない。

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