細江純子のフェアリーS注目馬 「妙味を考えても魅了されます」と語った一頭とは?
【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】
2023年、最後のJRA競馬日は中山で過ごしたのですが、最終レース後に行われた田中勝春騎手の引退式は、笑顔あり涙ありの素晴らしいものでした。
中でも同じ日に引退となった柴山雄一騎手を壇上に招き、お互いに騎手人生を労うあたりの光景が実に美しく、人に愛される勝春さんの人となりがうかがえ、温かさも感じる良い引退式でした。今年も3月には新たな騎手がデビューを迎えますが、その分、現役時代に一緒に騎乗をしていた方々が引退をむかえます。
考えてみれば私も今年で49歳。同級生たちは50歳。競馬のスタイルも変化をしていますし、どの分野においても世代交代は大事。よって今年は、自分自身の気持ちに素直になり、やってみたいと思えることにフォーカスをして過ごしていこうと考えています。
さて2024年、最初の予想となるのは、明け3歳牝馬の戦いフェアリーS。
現時点で気になるのはアルテミスS組。
中でもエリカリーシャンにおいては、前走、スタートの遅れが最後まで響いての内容と結果。あの一戦で人気を落とすようならば、馬券的な妙味を考えても魅了されます。
ラヴスコールにおいては、当日の体重が気になりますが、追い切りの動きに魅了されましたし、小さいながらも芯の入ったイメージで中山コースもこなしそうな印象に加え、デビューからの三戦、鞍上が変わらない点にも魅了されます。あとはスティールブルー、こちらも追い切りの動きに加え、レースセンスの良さがうかがえます。
そして穴馬的存在としてきになるのがメイショウヨゾラ。デビュー戦は内枠と直線で進路を探す場面も。
今回、同型との兼ね合い次第ではありそうですが、スピード力に加え重心の低いタイプで中山コース向きにも思えます。
それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。
(文=細江純子)