満島真之介&眦萓伸、松本清張ドラマSP『ガラスの城』に出演!初共演で刑事コンビに

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2024年新春、新たな形でよみがえる松本清張・不朽の名作『ガラスの城』。

このたび、波瑠主演の同ドラマに満島真之介&郄嶋政伸が参戦することが決定。静岡県警の刑事コンビを演じる初共演の2人が、大手商社内で起きた不穏極まりない殺人事件の真相に迫る。

都心に颯爽とそびえ立つガラス張りの高層ビル。

選りすぐりのエリートが集い、まさに“壮麗なガラスの城”ともいうべき華やかさを放つ大手商社の実態は…出世欲、名誉欲、支配欲、愛欲、承認欲求、自己顕示欲といった“複雑に絡み合った”欲望が渦巻く迷宮だった。

エリート社員たちが風情あふれる修善寺で社員旅行に興じるなかで起こった、部長が何者かに殺されるという“誰もが怪しい社内殺人事件”。

この殺人事件の真相と社内に渦巻く欲望を、一見対照的な社員――ミステリアスな空気をまとう地味で不透明な一般職・的場郁子(波瑠)と、出世頭のバリキャリ課長・三上田鶴子(木村佳乃)があぶり出していく。

本作では松本清張の不朽の名作に、令和ならではの企業体制や捜査方法、登場人物を加え、胸を貫く新たな刺激と見応えに満ちたドラマを再構築する。

◆ベテラン刑事が後輩刑事を敵陣へ送り込む!

松本清張作品には初挑戦、波瑠とは3度目の共演となる満島が演じるのは、静岡県警の刑事・佐原壮馬。

静岡訛りが愛らしい素朴な男ではあるが、その実どこまでも真面目で熱血漢だ。殺人事件の犯人なのではないか…と疑いながら的場をマークする一方、徐々に彼女の独自捜査内容に興味を抱き、やがては協力し合いながら捜査を進めていく。

一方、清張作品に過去5回出演、満島のみならず波瑠とも初共演となる郄嶋が演じるのは、静岡県警のベテラン刑事・倉田文則。

彼は佐原に的場をマークするよう指示した張本人。穏やかな物腰ながらも、鋭い視線で事件を俯瞰する倉田は、的場を張れば新たな情報が掴めるかもしれないと直感し佐原を敵陣へ送り込む。

これまで都心から離れた静岡を拠点に刑事の職務を全うしてきた佐原と倉田。生き馬の目を抜く大都会とは縁がなかった彼らの、濁りなき目がとらえる“ガラスの城”の実態、そして的場とともに繰り広げる捜査の“驚くべきてん末”とは。

初共演ながらもすっかり意気投合、互いをリスペクトしながら芝居に打ち込む満島×郄嶋の化学反応、さらに図らずもバディとなって捜査を展開する波瑠×満島の凸凹コンビぶりにも注目だ。

◆満島真之介(佐原壮馬・役)コメント

――今回は松本清張作品に初挑戦されますが、出演オファーを受けたときのお気持ちは?

松本清張作品には背筋がピンとなる重厚感があります。いよいよ来たか、と心が引き締まりました。

『ガラスの城』というタイトルがとても素敵ですし、「原作の昭和タッチをどう令和に落とし込んで、表現できるんだろうか!?」と、ワクワクしました。

また、今回は今まではできなかったような役柄で、30代中盤に入った自分自身の変化も含め、新しい挑戦になると思いますし、この作品で“成長”したいです!

――佐原壮馬という役の印象、演じられるうえで心掛けていることを教えてください。

郄嶋政伸さんが演じられる倉田さんは距離感を保ちながら事件を見ているのですが、逆に僕が演じる佐原は倉田さんの指示で“ガラスの城”、つまり事件が起こった大手商社の中にどんどん入っていく。

客観的ではいられない役だからこそ、お客さんと同じような感覚を共有できる立ち位置だと思います。刑事としての覚悟や責任感だけでなく、“ポロッと相手の本音を引き出す愛くるしさ”も意識しながら、軽やかに演じたいです。

今回は静岡弁も話す役ですが、静岡弁は丸みがあって、“はじめまして”の人とも距離が近くなる方言。今年の7月クールも『ハヤブサ消防団』で岐阜弁に挑戦したのですが、今回あらためて方言で話すのは難しくもあり、挑戦し甲斐があるなと思っています。

――初共演となる高嶋政伸さん、そして主演の波瑠さんの印象についてもお聞かせください。

郄嶋さんとはベストな形でお会いできたかもしれません! 小さい頃からずっと拝見してきた俳優さんなので緊張もしているのですが、撮影2日目にして僕の指笛の癖までも見抜いていただけて…(笑)。

お芝居でもすごく勉強させていただいていますし、「この2人のスピンオフがあってもおもしろいんじゃないか!」と思うほど充実した撮影です。

波瑠さんは喜怒哀楽だけじゃなく、その先のもっと深いものが出てくる芝居をされる方。とても魅力的な女優さんです。

今回、約6年ぶりにお会いしたんですけど、また円熟味を増していて「こんなこともできるんだ!」と驚かされてばかりですよ。僕自身も彼女について行きながら、むしろ彼女が出したことのない新しい一面を一緒に探せたらいいなと思います。

◆郄嶋政伸(倉田文則・役)コメント

――松本清張作品への出演は6回目ですが、出演オファーを受けたときのお気持ちは?

松本清張作品はすごく緻密で、ミステリーがおもしろい。その世界にまた入れるんだなと思って、とてもうれしかったです。清張作品に出演するのは6回目ですが、どの作品にも独特のタッチがあって、大好きです。

そんななか、昭和の戦後の貧しさや、国民の上昇志向といった清張作品ならではの要素が、令和版にどう生きてくるのか…。非常に興味がありました。

台本を拝見したら非常にいい形で描かれていましたし、インターネットが浸透して、かつては憧れの場所だった東京や都市が客観的に見られるようになった令和の時代だからこそ、『ガラスの城』という作品はあらためて描く意味があるんじゃないかなという気がしました。

――倉田文則という役の印象、演じられるうえで心掛けていることを教えてください。

ある一定の距離を取りながら決して本丸に介入はせず、客観的に物事を見ているような印象を受け、すごくおもしろいなと思いました。この距離感と眼差しが大事なのかなと思い、きちんと表現していけたらいいなと思いました。

また、大きく見るとバディなんだけど、細かく見ていくとそうではない佐原刑事との関係性もおもしろい。この構成は原作にはないのですが、それによって物語の形が少し変わってくるおもしろさもあるので、非常によくできているなと感嘆しました。

――ともに初共演となる満島真之介さん、主演の波瑠さんの印象についてもお聞かせください。

満島さんは、お芝居はもちろん普段のお人柄もいいんですよ! 満島さんがいらっしゃると現場が明るくて楽しいし、「これだな!」と思いました。お話もおもしろいし、佐原刑事役にもピッタリです。

実は満島さん、ご自分ですごくいい感じになると、指笛を吹かれるんですよ(笑)。僕もその指笛を習得して、子どもに見せたくて…。撮影中、満島さんにぜひレクチャーをお願いしたいです!

波瑠さんには撮影初日からカウンターパンチを食らいました。喜びや不安、絶望、戸惑いといった感情の中ににじみ出る狂気…それらがふわ〜っとまとまって、見えてくるんです。すごい女優さんだなと思いましたね!

次にまたどんな表情やお芝居が見られるのか興味津々です。吸収できるものは吸収させていただきたいと思いながら、撮影に臨んでいます。