韓国代表は10月にチュニジア、ベトナムと対戦予定【写真:ロイター】

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フルメンバー招集&対戦相手のレベルに疑問の声が噴出

 韓国代表(FIFAランク26位)のマッチメイクを巡り、同国メディアが疑問符を投げかけている。

 イングランド1部トッテナムのエースFWソン・フンミンら欧州組を招集したフルメンバーながら、2試合のテストマッチのうち、1試合がベトナムとなったことに対し、「テストマッチの意味は色褪せざるを得ない」と伝えている。

 韓国はホームで行われる強化試合で、チュニジア(10月13日)、ベトナム(17日)と対戦。ユルゲン・クリンスマン監督はエースFWソン・フンミンやドイツ1部バイエルン・ミュンヘン所属のDFキム・ミンジェ、アジア大会にも出場したフランス1部パリ・サンジェルマンのMFイ・ガンインら、欧州組を含めたフルメンバーを招集している。

 2026年ワールドカップ(W杯)予選、来年1月のアジアカップに向け貴重な強化の場となるなか、韓国内ではコンディションに問題を抱える欧州組の強行招集や対戦相手のレベルに疑問の声が噴出。とりわけ、東南アジアのベトナムと強化試合が組まれたことに疑問の目が向けられ、韓国メディア「isplus」は大韓協会(KFA)の強化手腕に対する見解を綴っている。

 元日本代表のフランス人指揮官、フィリップ・トルシエ監督が率いるベトナムは、10日に行われた国際親善試合で中国代表(FIFAランク80位)に0-2で敗戦。記事では「中国に完敗する戦力のチームなら、テストマッチの意味は色褪せざるを得ない」と、フルメンバーを招集する意味合いとマッチメイクへの問題が指摘された。

 そのうえで同メディアは、2026年W杯予選やEURO(欧州選手権)予選を戦うヨーロッパや南米国との対戦が難しい事実を伝えつつ、そんななかでもカタールW杯出場国のカナダとマッチメイクを実現させた日本との差に言及。「KFA手腕の現状を示す内容」「あいにく、カナダのテストマッチ日程は日本遠征のみだ」と、自国サッカー協会のマッチメイク手腕を悲観的に伝えた。(FOOTBALL ZONE編集部)