大ブレイク中!?のTAIGA、父親に「親戚中の恥だ!」と殴られた過去も「尖ってた自分を一喝したい」

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「絶対に売れてやる!」47歳になってもなお、夢に向かって走り続ける人がいる。
芸歴24年…ショーパブで腕を磨き、長い長い下積み時代を経て、「Uber Eats」で配達員をしながら家族を支えるピン芸人・TAIGAだ。


オードリーやぺこぱ、カズレーザー(メイプル超合金)など、慕ってくれる後輩芸人は数知れず! 彼らは一足お先にとばかり、あっという間に売れていった…。
2014年「R-1ぐらんぷり」で決勝進出するもブレイクには至らず、それでも諦めずにお笑いと向き合ってきたTAIGAが、「お前、誰だよ! - TAIGA晩成 史上初!売れてない芸人自伝 -」(ワニブックス)を出版。本の中では、自身の半生が、余すことなく綴られている。

「テレ東プラス」は、そんなTAIGAにインタビュー! 多くの後輩に慕われる理由や、仕事への向き合い方など、前後編にわたってお届けする。

“自分が目上の人にされて嫌だったことは、後輩にもしない”と決めています



――まずは、自伝の出版、おめでとうございます! 実際にお会いしてみると、想像以上にハンサムですね(笑)。本を出版されて、周囲の反応はいかがですか?

「Webマガジン『WANI BOOKS NewsCrunch』の連載をまとめたものなんですけど、連載当時から、『TAIGAの連載面白いよな〜。ついつい見ちゃうんだよ』と言ってくれる芸人仲間が多かったです。
そもそも最初は、別の取材を受けていた時、ある作家さんに『自伝本を出したいんですよね』と相談したのがきっかけで、その作家さんがワニブックスさんに掛け合ってくれて、連載が決まりました。『これは千載一遇のチャンスだ!』と思いました」

――本にも書いてありましたが、「自伝=成功者が書くもの」という風潮がありますよね。TAIGAさんの著書は、まさに今、“這い上がっている途中での自伝”ということもあり、心を打たれる場面が多かったです。改めて、本を読んだご感想は?

「この歳まで売れていないと、あちこちで馬鹿にされて、惨めな思いもたくさんしてきました。だから自伝の出版は、夢が1つ叶ったようで、とても感動しました。スーパー売れているわけでもないのに、『本当に本になるのかな?』って半信半疑なところがあったので(笑)。
発売日に、書店に自分の本が並んでいたのには、ジーンときましたね。思わず、スマホで写真も撮っちゃいました。妻にも、『俺が死んだら棺桶に入れてくれ』と頼んであります(笑)」

――人生の大事な1ページになりましたね! 「アメトーーク!」や「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(ともにテレビ朝日系)でフィーチャーされ、「午前0時の森」(日本テレビ系)では、オードリー・若林正恭さんの代打MCも担当。7月には、「あちこちオードリー」(毎週水曜夜)にも出演しています。今、波に乗っているなと感じますか?

「僕はこれまで4回チャンスを逃しているんですよ。なので今は、“5回目のチャンスがずっと続いている”という感覚です。でも最近は、同じ番組に2回以上呼ばれることが増えてきたんですよ。1回目が良かったからこその2回目だと思うので、純粋に嬉しいです」


――オードリーさんやぺこぱさんなど、TAIGAさんを慕う芸人さんがどんどん売れていくという現象がありますよね。TAIGAさんは"あげメン"というか、何か周りの人の運気を上げる能力があるのではないでしょうか。

「いやいや(笑)。たまたま仲の良い芸人に才能があっただけで、僕自身は何もすごくないんですよ。慕われようと思って接しているわけではないけど、一つだけ、“自分が目上の人にされて嫌だったことは、後輩にもしない”と決めています。
僕は芸人になる前、3年間サラリーマンをやっていた経験があり、肉体労働や水商売なども経験し、嫌なこともいろいろ言われてきました。反面教師みたいな人をいっぱい見てきたので、後輩に同じ思いはさせたくないんです」

――後輩や部下に嫌われて悩む人が多い世の中…まさしく、先輩の鏡ですね!

「昔は上司が部下を選ぶ時代でしたけど、今は逆ですからね。上の人間より後輩たちの方がよっぽど人を見ていますから、嫌な人にはついてこない。
例えば飲み会一つにしても、『来週の月曜、暇?』という誘われ方だと、嫌ですよね。“先に用件を言えよ”と(笑)。もしその日がバイトだったら、仕事のオファーなら受けるけど、コンパだったらバイトを休んでまで行きたくない。だから僕は、『来週の月曜19時からコンパがあって、このメンバーなんだけど、来ない?』と、全部伝えます。自分の用事と天秤にかけて、来たいなら来ればいいし、面倒だったら断ってくれて全然構わないです」――TAIGAさんは後輩にイジられる場面も多いと思いますが、悪い気はしないのでしょうか? 中には、怒ってしまう芸人さんもいますよね。

「僕は嬉しいですね。でも、イジらせないように尖ってた時代もありましたよ。カッコつけて、根拠のない自信だけあって…。その時代にタイムスリップして、『バカだなあ、お前。この後、苦労するぞ!』と言ってやりたいです(笑)」

――元々すごくハンサムじゃないですか。愛され人生というか、ずっとモテ続けてきたことも、"根拠のない自信"につながっているのでは?

「いやいや、全くモテなかったと言ったら嘘になりますが(笑)、べらぼうにモテたわけじゃないんですよ。普通の人と同じように、想ったり想われなかったり、振ったり振られたり…。キャーキャー言われたわけじゃないけど、昔から目立ちたがり屋だったので、学園祭ではステージに上がってはしゃいでいました」

――SNSの時代になり、最近は自己肯定感が低いと悩む人も多いと思います。TAIGAさんが自然と自分を肯定できるのは、温かい家庭で育ってきたことも関係していますか?

「う〜ん、どうなんでしょうね。親父には『親戚中の恥だ』と殴られたし、厳しく育てられましたが、たしかに母親は、いつも絶対的な味方でいてくれました。『TAIGAは馬鹿じゃないんだよ。勉強しないだけで、本当は賢い子なんだから』と肯定してくれたので、それが自己肯定感につながっているのかもしれません」

後編では、オードリーとのエピソードや、仕事論、家族についても話を聞く。

【本日放送! 木ドラ24「姪のメイ」にも、TAIGAが出演!】
さらに、毎週本編放送終了後の深夜25時より、福島県に移住したバス運転手役のTAIGAさんが出演するスピンオフ企画「福島の休日 こらんしょチャンネル」を、テレビ東京YouTube公式ドラマチャンネルにて独占配信。
『もしここに住んでいたら、どんな暮らしがあるんだろう?』をテーマに、福島12市町村に移住した気分や魅力をたっぷり味わうことができる。
デカ盛りグルメや、絶景の夕日スポット、家族で楽しめるスポットなど、地元の人だけが知る隠れた名所がたくさん! ※スピンオフ初回配信は9月7日深夜25時〜、以降毎週更新予定。


「お前、誰だよ! - TAIGA晩成 史上初!売れてない芸人自伝 - 」(ワニブックス)

【TAIGA プロフィール】
1975年生まれ、神奈川県出身。2005年「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」(フジテレビ)、2009年「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ)、2009年「あらびき団」(TBS)などに出演し、2014年の「R-1ぐらんぷり」決勝進出でプチブレイク。下積みが続く中、「オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。」(中京テレビ)や「アメトーーク!」(テレビ朝日)、「しくじり先生 俺みたいになるな!」(テレビ朝日系)、「あちこちオードリー」にも出演し、注目を集めている。

X(Twitter):@TAIGAtrendy