成田空港で初の“ウェルカムミルク”配布「帰国後も日本産の牛乳・乳製品を身近なものに」/Jミルク

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酪農乳業関係者で組織する団体のJミルクは、6月1日の「世界牛乳の日」から2日間、千葉県の成田国際空港で、訪日外国人観光客に牛乳(ウェルカムミルク)をプレゼントするイベントを行う。

6月1日は毎年、日本各地で牛乳のサンプリングや消費拡大に向けたイベントが行われているが、国際空港で外国人に牛乳を配布するのは初めてとなる。

訪日する外国人観光客に日本の牛乳・乳製品のおいしさを知ってもらい、来日中のインバウンドの需要喚起を図るほか、帰国後にも日本産牛乳・乳製品を購入してもらうことで、牛乳・乳製品の輸出促進につなげることが目的。農林水産省の畜産・酪農緊急対策パッケージによる牛乳乳製品のインバウンド等消費拡大緊急対策(独立行政法人農畜産業振興機構の支援)を受け、「牛乳でスマイルプロジェクト」の一環として行う。

配布するのは関東地域の乳業会社の常温保存可能なLL(ロングライフ)牛乳200ml。牛乳の調達は乳業メーカーなどで組織する団体の日本乳業協会が協力した。成田国際空港第1ターミナル中央ビル1階のビジターサービスセンター南側で、6月1日と2日、訪日外国人1人に対し1本をプレゼントし、2日間で約7200人に配布する予定となっている。

ウェルカムミルクの告知は日本政府観光局のサイトでも行っている。

Jミルクによると、このイベントを皮切りに、農水省をはじめ関係者の協力を得ながら、全国の主要国際空港で同様のウェルカムミルクの配布イベントを計画しているという。また、国内の観光地などで外国人観光客に日本産牛乳・乳製品を使った料理やデザートなどの試食販売を行うという。さらには東・東南アジアを中心として、現地での日本産牛乳・乳製品のPRイベントを、2023年度内に実施する予定という。

なお、酪農の盛んな国・地域では、新しい草が伸びる頃から牛の放牧を始め、冬を牛舎で過ごした牛は野に放たれ、思う存分青草を食むといわれている。そしてこの時期、ミルク、命や自然、働く人々に感謝するお祭りやお祝いが、世界各地で行われているという。このことから 2001年に国連食糧農業機関(FAO)が、6月1日を「世界牛乳の日(World Milk Day)」とすることを提唱した。日本では日本酪農乳業協会(現・Jミルク)が2007年に6月1日を「牛乳の日」、6月を「牛乳月間」と定めた。