OpenAIがチャットAI「ChatGPT」の新機能である「ウェブブラウンジング機能」と「サードパーティー製プラグイン」のベータテスト開始を発表しました。両機能のベータテストは、有料版プラン「ChatGPT Plus」の契約者向けに提供されるとのことです。

ChatGPT - Release Notes | OpenAI Help Center

https://help.openai.com/en/articles/6825453-chatgpt-release-notes



ChatGPT Plugins And Web Browsing Beta Rollout For Plus Users

https://www.searchenginejournal.com/chatgpt-plugins-web-browsing-beta/486785/



OpenAI rolls out web browsing and plugins to all ChatGPT Plus users

https://knowtechie.com/openai-rolls-out-web-browsing-and-plugins-to-all-chatgpt-plus-users/

OpenAI brings 70+ ChatGPT plugins and web search to all ChatGPT Plus users - Neowin

https://www.neowin.net/news/openai-brings-70-chatgpt-plugins-and-web-search-to-all-chatgpt-plus-users/

OpenAIは2023年3月に、ChatGPT用のプラグインシステムを発表し、OpenAI製のプラグインやサードパーティー製プラグインを展開予定であることを明かしていました。

その後、OpenAIは現地時間2023年5月12日に「全てのChatGPT Plusユーザーにウェブブラウジングとプラグインを展開します」と発表。ChatGPT Plusの契約者に向けて、新機能のテストを行う「ベータフェイズ」に移行することを明かしました。





ChatGPT Plusに加入していると、設定画面に「Web browsing」と「Plugins」の2項目が表示されるようになり、これらの項目を有効にすることで各機能が利用可能となります。



ウェブブラウンジング機能を有効化すると、入力したプロンプトに基づいて、Microsoft製検索エンジン「Bing」の検索APIを用いてプロンプトに関連する検索結果などを表示する事ができます。

ウェブブラウンジング機能を有効化していない場合、ChatGPTに対し「What are today's top AI news stories?(今日のAIに関するトップニュースはなんですか)」といった質問を投げても「YouTubeやその他のニュースサイトへの引用リンク」が表示されるのみでチャット画面上でニュースを閲覧することはできませんでした。



一方で、ウェブブラウンジング機能を有効化したChatGPTに同様の質問を与えると、インターネット上から検索した記事の内容を要約して表示してくれます。



ChatGPT Plusのプラグイン機能を有効にした場合、スマートフォンのアプリストアのような70個以上のプラグインが存在するプラグインストアにアクセスすることが可能です。記事作成時点で提供されているプラグインには、「食べログ」や「オープンテーブル」、「エクスペディア」、「Shopify」などさまざまな分野をカバーするプラグインが配信されています。なお、70個以上のプラグインが配信されていますが、一度に利用できるプラグインの数は3つまでです。





OpenAIは「これらの新機能は段階的に展開しています」と述べており、ごく一部のユーザーによるテストとフィードバックを行う「アルファフェーズ」に続き、記事作成時点ではChatGPT Plusユーザー向けのベータテストを行う「ベータフェーズ」が行われています。ベータテストの完了後は新機能の品質テストを行い、すべてのChatGPTユーザーに向けて新機能が展開されます。なお、これらの機能を全ChatGPTユーザーに展開する時期について、OpenAIは明らかにしていません。