ネズミ捕りに近づいたネズミ。一旦その場を離れると、小さな棒をくわえて戻ってきた。その後の行動に多くの人が驚いたようだ(画像は『Wall Street Silver 2023年4月19日付Twitter「To hell with Artificial Intelligence learning how to take over.」』のスクリーンショット)

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害獣として一般的に忌み嫌われるネズミだが、このほどSNSに投稿された動画に登場するネズミは、知能の高さを見せたことで多くの人を驚かせている。ネズミは棒を使ってネズミ捕りの罠に仕掛けてあるチーズを見事に盗むことに成功した。インドのニュースメディア『Indiatimes.com』などが伝えている。

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今月19日、アメリカ在住のTwitterユーザー「Wall Street Silver」さんがネズミの動画を投稿したところ、440万回以上閲覧されて注目を集めた。動画には、ネズミ捕りの罠に仕掛けられた餌のチーズにネズミが寄ってくる様子が捉えられている。ネズミ捕りはネズミが餌を取るとバネが作動し、金属製のワイヤーがネズミを挟んで捕獲する仕組みだった。

ネズミは罠に仕掛けられたチーズのニオイを嗅いでいるようだったが、一旦その場を離れると今度は小さな棒をくわえて戻ってきた。すると驚くことに、ネズミはその棒を罠の上に置いてバネを作動させたのだ。ネズミはそれが自分を捕えるための罠だということを分かっていたのだろうか。

その後、ネズミは罠からはじき飛ばされたチーズを見事に持ち去っていったようだ。この動画はもともとネズミ捕りの動画を投稿し続けるアメリカ在住のYouTuber、ショーン・ウッズさん(Shawn Woods)が、今年1月24日にYouTubeに投稿したものだった。

今回のTwitter投稿には「人工知能が我々の世界を乗っ取るだって? もしネズミが道具を使うようになったら大変なことになる」と言葉が添えられていたが、この賢いネズミの動画には、人々からこのような声が寄せられている。

「用心しろ! 彼らは我々人間の周りに罠を仕掛け始めるかもしれない。」
「このネズミはチーズを手に入れるのが目的じゃなく、罠を仕掛けた者を嘲るためだったのかも。」
「これこそ、私がネズミを殺さずに屋根裏部屋で世話し始めた理由だよ。知能の高い生き物の命を奪うのは難しいからね。」

なお動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」によると、「ネズミは物事を学んで理解することに優れており、体は犬よりはるかに小さいが、犬と同じように物事を考えて理解する能力がある」とのことだ。

ちなみにインドでは今年2月、宝石店からダイヤのネックレスをあっという間に盗んでいったネズミの動画が話題になっていた。

画像は『Wall Street Silver 2023年4月19日付Twitter「To hell with Artificial Intelligence learning how to take over.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)