受けていない人も…新型コロナの無料検査で不正発覚 補助金虚偽申請の企業 静岡県が事業者登録取り消し
薬局を展開する会社が新型コロナウイルスの無料検査事業で静岡県に虚偽の申請をしていたことがわかり、県は事業者登録を取り消しました。
虚偽申請をしていたのは、神奈川県横浜市に本社を置き薬局を展開する会社です。静岡県によりますと、この会社は2022年10月、新型コロナの無料検査を実施する事業者として登録していて、2022年11月10日にPCR検査を2,708件実施し、3,228万円の補助金を申請していました。
この会社は、静岡市内で4か所の検査センターを設けているとしていましたが、他の事業者と比べて申請件数が多いことが疑問視されました。
このため、静岡県が申込書などを詳しく調べたところ、検査を受けていない人がいたり、使われていない電話番号が記載されたりしていることが発覚しました。
県は2月21日に補助金を交付しないことを決め、3月13日にこの会社の事業者登録を取り消しました。県は警察に情報提供をしていますが、実害がないため、告訴については慎重に判断する考えです。