イオン九州の公式ツイッターアカウントにも転載されていた(写真:アフロ)

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カヌレ専門店「Bonjour(ボンジュール)」が商品写真の一部を無断利用していたことが2023年3月2日、J-CASTニュースの取材で分かった。

ボンジュールの商品写真をめぐっては、オンラインパティスリー「Chat LuuME(シャルーメ)」のパティシエ・ネコノメさんが、ツイッターで「写真無断使用されてる」と訴えていた。

「無断使用は絶対許さない」

ネコノメさんは2月27日、ボンジュールに商品写真を無断利用されたと訴えた。ファンから、ツイッターのダイレクトメッセージ(DM)を通して次のような目撃情報が寄せられたという。

ボンジュールは、イオンモールむさし村山の催事「Sweets Fantasia」でカヌレを販売していた。ネコノメさんのファンは、ボンジュールの看板を目撃し、商品写真がネコノメさんのカヌレに酷似していることに疑問を持ち、ネコノメさんに連絡した。

ネコノメさんは、ボンジュールが無断利用していたとみられる写真は、スイーツ写真家・三矢健登さんに撮影してもらったものだとして、「無断使用は絶対許さない」と非難する。

この写真は、イオン九州の公式ツイッターアカウントにも転載されていた。22年7月22日、イオンモール福岡伊都にボンジュールが出店するとツイッターで告知した際に、ネコノメさんのカヌレの写真と同じものを用いていた。

取材に対しイオン九州は3月2日、2月27日夜に事態を把握し、翌28日に事実確認を行ったと述べる。

「弊社から『Bonjour』を運営する催事業者に確認を行い、商品写真の一部が無断利用である事実を確認しました」

イオン九州によれば、ボンジュールは催事業者が運営する移動型店舗ブランドの1つで、不定期に商業施設などに出店しているという。

「催事業者との契約の際の説明を、これまで以上に行うことで、再発防止に努めてまいります」

今後は、SNSにお詫びの文書を掲載し、写真の無断利用が発覚した投稿は削除する予定だと明かした。

J-CASTニュースでは、ボンジュールが出店していたイオンモールにも事実確認の取材を申し込んでいる。回答があれば追記する。

(3月2日20時20分追記)イオンモール、ボンジュールの商品販売を一時中止

イオンモールは取材に対し2日、ボンジュールの商品の販売を一時中止していると明かした。ボンジュールからは「事実確認中との回答をいただいております」という。

イオンモールは「写真の無断利用はあってはならない」として、「弊社に出店いただく専門店さまはもちろんのこと、催事の運営会社さまに対しても、再度、注意喚起を徹底する」と述べる。

イオンモールによれば、イベント事務局はグランファーベル(大阪市)だという。

J-CASTニュースは、グランファーベルにも取材を申し込んでいる。回答があれば追記する。