この記事をまとめると

■今新車で買える運転が楽しい国産車を紹介

■コンパクトハッチであれば安価で楽しいクルマが揃っている

■日本独自の規格である軽自動車にも魅力的な車種が揃っている

今新車で買える運転が楽しい国産車はこれだ!

「運転の楽しいクルマ」といえば、一般的に思い浮かぶのはスポーツカーだ。フェアレディZ、スープラ、GR86などだが、いずれも価格が高い。そこで200万円くらいを上限に購入できる運転の楽しいクルマを考えたい。

スズキ・スイフトスポーツ(202万8400円/6速MT)

 運転の楽しい国産車として、もっとも推奨度の高い車種がスイフトスポーツだ。エンジンは直列4気筒1.4リッターターボで、動力性能は2.2リッターのノーマルエンジンに匹敵する。実用回転域の駆動力が高く、6速MTとの組み合わせにより、機敏に加速できる。

 サスペンションにはモンロー製のモノを使い、走行安定性も優れている。小さな操舵角から車両の進行方向が正確に変わり、上質で楽しい走りを満喫できる。

 このような魅力を満載した6速MTの価格は、200万円を少し超える程度だ。5ドアハッチバックだから、ファミリーカーとしても使いやすく人気車になった。実際、スイフトの販売台数全体の約半数がスポーツが占めている。

マツダ MAZDA2・XD・BD(199万1000円/6速AT)

 MAZDA2の特徴は、運転がしやすく価格の割安なコンパクトカーでありながら、直列4気筒1.5リッタークリーンディーゼルターボを選べることだ。最大トルクは2.5リッターのガソリンエンジン車に相当する25.5kg-mになり、1500〜2500回転で発生させる。

 そのために運転感覚には独自の楽しさがある。一般的なスポーティドライブといえば、エンジンを高回転まで回して楽しむものだが、マツダ2のXDは逆だ。アクセルペダルを軽く踏み、低回転域の余裕あるトルク(駆動力)を生かして、1800〜2000回転を保ちながらシフトアップを重ねていく。

 マツダ2は走りにこだわったから、走行安定性も良好だ。乗り心地は少し硬いが、車両との一体感を伴った走りを楽しめる。

 XD・BDの価格は199万1000円で、予算に余裕があるなら、232万1000円のXDスポーツ+も検討したい。6速MTを選べるから、低回転域を多用するディーゼルの走りをさらに深められる。

軽自動車にも魅力的な車種がたくさん!

ダイハツ・コペン ローブ(188万8700円/5速MT)

 今はS660が販売を終了して、コペンが軽自動車で唯一の2ドアクーペになった。低重心のボディとターボエンジンの相乗効果により、適度に機敏な走りを楽しめる。

 また、ロードスターRFのような電動開閉式ハードトップも備えている。手軽に爽快なオープンドライブができるから、買い物などの日常的な移動がとても楽しくなる。

 多忙な人にもピッタリだ。遠方までドライブに出かける機会はなかなか持てない人でも、コペンがあれば、街中のちょっとした走りで気分をリフレッシュできる。

スズキ・ジムニー XC(155万5400円/5速MT)

 楽しいクルマの極めつけはジムニーだ。今はSUVが増えたが、ジムニーは素性が違う。1970年に初代モデルを発売して以来、純粋な悪路向けの4WDとして進化してきた。

 そのために今でもラダー(梯型の)フレームに、エンジン、サスペンション、ボディなどを架装している。駆動力を高める副変速機も備わり、悪路走破力は抜群だ。日本で購入可能なSUVのなかでは、小型車版のジムニーシエラと並んで、悪路走破力がもっとも優れている。

 実際にジムニーの悪路走破力が試される場面は少ないが、その底力は、常にドライバーに伝わって安心感を高める。本物のSUVを持つことのプライドも満足させてくれる。